ミヒャエル・エンデ「理想的」
コンピューターが「理想的」な小説や詩や戯曲を作ってくれる未来について考えています。もしもそんなことが実現してしまったら、(ミヒャエル・エンデを含む)作家は干上がってしまいますな。
しかし作者は反論します。
よろしい、と、わたしは反論したい。しかしこの論にはひとつ難点がある。すなわち、なにが“理想的”なのかはだれが決めるのか? コンピュータかね?(P276)
それについては私から一つ回答を。
すでにこの世に存在する「理想的」な作品をコンピューターに解析させて「理想的」と判断される基準を導き出し、それに基いて作らせればいい。
もっとも、解析には専用のプログラムを組む必要があるし、解析作業だって膨大な時間がかかるし、その前に膨大なデータの入力が必要だし、更にその前に「理想的」な作品を選定しなければならないので、いつ実現できることやら知れたものではありません。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
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