ミヒャエル・エンデ「愛読者への四十四の問い」
私は愛読者というほどエンデ作品を愛読しているわけではないのですが、それでも一読者として問いに答えることは可能だと思います。
試しに幾つか回答してみます。
それを表す言葉がまだない、そのようなものを考えることができますか?(P46)
不立文字(ふりゅうもんじ)ですね。
おおぜいの人が同じ本を読むとき、本当にみんな同じものを読むのでしょうか?(P47)
「もの」によります。それが文字の羅列を指すのならばイエス。それ以外(行間、著者の思想、時代背景等)を指すのならばノー。
本当に問いは四十四問だったか、数えなおしてみますか、それともわたしの言葉をそのまま信じますか?(P50)
アガサ・クリスティー等で鍛えられている私は、作者の言葉をそのまま信じ込むほどウブじゃない。ですので、ためらわずに数え直してみました。その結果、たしかに四十四問ありました。
さて、これを読んでいる読者のみなさん、私の言葉を信じますか? それとも、私の言葉を疑って自分で数えてみますか?
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
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