小松左京「空中住宅」
あらすじ…住宅難の近未来。空中住宅が開発され、人々が移り住む。
当時(1965年発表作品)の住宅難という世相を反映しているのでしょうか。
たしかに当時のような人口の増加ペースを続けていれば、空中に住宅を造らざるをえなくなっていたかもしれませんな。
それにしても、と思うのは、シムシティをプレイした経験から言わせてもらえば、住宅を造ればそれでいいというわけではないということです。住民が働く場所(工場やオフィス、商店など)や社会インフラ(病院や学校など)、その他諸々が揃っていないと住民は生活していけないのです。それらは一体どこに…ああ、空中住宅と一緒に吊り下げるのか。
« 小松左京「倒産前日」 | トップページ | 小松左京「新型貯金箱」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 樋口一葉「この子」(2023.05.16)
- 樋口一葉「わかれ道」(2023.05.15)
- 樋口一葉「うつせみ」(2023.05.14)
- 樋口一葉「ゆく雲」(2023.05.13)
- 樋口一葉「大つごもり」(2023.05.12)
コメント