ミヒャエル・エンデ「王国」
左の親指の爪の上に自分の王国を載せている王様の話。
王国の住民が細菌並みに小さいのだろうか、それとも王様が神話の巨人のように巨大すぎるのだろうか、それともその両方なのだろうか。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
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左の親指の爪の上に自分の王国を載せている王様の話。
王国の住民が細菌並みに小さいのだろうか、それとも王様が神話の巨人のように巨大すぎるのだろうか、それともその両方なのだろうか。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
コンピューターが「理想的」な小説や詩や戯曲を作ってくれる未来について考えています。もしもそんなことが実現してしまったら、(ミヒャエル・エンデを含む)作家は干上がってしまいますな。
しかし作者は反論します。
よろしい、と、わたしは反論したい。しかしこの論にはひとつ難点がある。すなわち、なにが“理想的”なのかはだれが決めるのか? コンピュータかね?(P276)
それについては私から一つ回答を。
すでにこの世に存在する「理想的」な作品をコンピューターに解析させて「理想的」と判断される基準を導き出し、それに基いて作らせればいい。
もっとも、解析には専用のプログラムを組む必要があるし、解析作業だって膨大な時間がかかるし、その前に膨大なデータの入力が必要だし、更にその前に「理想的」な作品を選定しなければならないので、いつ実現できることやら知れたものではありません。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
あらすじ…駅のプラットホームの下を横断するトンネルを通って階段を上ろうとすると突然周囲が黄金になり…。
この後で主人公は音楽を聴くことになるのですが、タイトルからするとこれは夢の中の出来事のようです。
夢の中でなら私も音楽を聴いたことがあります。聴き覚えのあるものも、ないものも。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
あらすじ…ピエロのビヴィがトロンボーンを吹いていると、サーカスの団長がやってきてやめろと言う。それでもビヴィはやめないので、団長は大砲をブッ放してビヴィを殺す。
ビヴィと団長のやり取りを読んでいると、ビヴィがボケで団長がツッコミをやっていることに気付きました。とするとこれはコントだな。
尚、殺す、とありますが、コントなので実際に殺すわけではありません。ご安心を。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
監督:黒澤明
出演:大河内傳次郎、藤田進、榎本健一
英題:The Men Who Tread on the Tiger's Tail
原作:能「安宅」、歌舞伎「勧進帳」
備考:歴史劇
あらすじ…源義経一行は山伏姿に身をやつし、奥州藤原氏のもとへ行こうとする。そして安宅(あたか)の関へさしかかるのだが、それはさながら虎の尾を踏むような心地だった。
レンタルビデオのDVDで観たのですが、DVDで視聴する際には日本人でも日本語字幕の表示は必須です。能や歌舞伎の節回しや古語が当然のように出てくるし、武蔵坊弁慶を演じる大河内傳次郎のセリフが聞き取りにくいからです。
ちなみに私は間抜けなことに、最初は日本語字幕が付けられることを知らずに非表示で観てしまい、細かいところがわからずもどかしい思いをしました。
その後、字幕表示のことを知り、二度目は字幕付きで観賞。これならわかる…いや、それでも歴史・宗教・古文の知識がないと厳しいでしょうなあ。
ところで、安宅の関越えの話は、
(1)富樫は義経一行だと気付かないで通した。
(2)富樫は義経一行だと気付いていたけど通した。
という2通りの解釈が旧来から存在します。
それではこの映画はどちらの解釈を取っているのかというと、作品内で明言されていないものの、どうやら(2)のようです。
富樫の使者が酒を届けに来た時、使者が強力(ごうりき)に扮した源義経に軽く会釈するシーンがありました。それを観た時に、「あ、やっぱりバレていたな。彼をただの強力だと思っているならそんなことをするはずがないのだから」と感付いた次第です。
監督:工藤栄一
出演:里見浩太朗、大阪志郎、山本麟一、平幹二朗、宗方奈美
備考:時代劇
あらすじ…大老・酒井忠清は甲府宰相・徳川綱重を次期将軍に擁立して天下を我が物にしようとしていた。一方、軍学者の山鹿素行はそれを阻もうと一党を組織し、綱重を暗殺しようとする。書院番の神保平四郎は陰謀に巻き込まれ…。
「十三人の刺客」に似ているな…と思ったら、1963年版「十三人の刺客」の監督(工藤栄一)と脚本(池上金男)が同じだとのこと。同工異曲ってやつですか。ちなみに私は「十三人の刺客」に関しては1963年版は観ていないものの、そのリメイク作品である2010年版「十三人の刺客」を観ています。
それはさておき、人物関係図は以下の通り。
山鹿素行と堀田正俊(および水戸光圀)を結ぶルートがありそうな気がします。
監督:ティモ・ヴオレンソラ
出演:ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、クリストファー・カービイ、ウド・キア、ステファニー・ポール
原題:Iron Sky
備考:SF
あらすじ…月の裏側へ逃れたナチスが地球侵略を企てる!
総統閣下シリーズ(『ヒトラー 最後の12日間』の1シーン)のパロディが出た時には爆笑しました。又、白人化したジェームズ・ワシントンが車椅子に乗って登場しナチス式の敬礼をするくだりは『博士の異常な愛情』のドクター・ストレンジラブのパロディだし、アメリカ大統領に向かってクツが投げられるのはブッシュ大統領が実際にやられたことです。
こういう元ネタをもっと知っていれば、もっと楽しめたんじゃないかと思います。私の勉強不足(?)でわからないネタもいくつか見受けられました。
あらすじ…地下室へ行くと、部屋の隅に管理人のマラッハおばさんがいた。
マラッハおばさんは地下室で明かりも着けずにナニを…いや、何をしているのかというと、「ノックする音」(P220)を聞いていたようです。ただし、なぜ聞いていたのか、そしてそもそもノック音はどこから来たのか等は明らかにされずに話は唐突に終わります。
そういえば主人公が地下室に入った理由も不明ですな。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
“ほのかな暗示”という、この演劇形式の基本要素は、観客の知性と感受性と創造的な想像力とを、当然としてあてにしている。こうして能は観客に最高の敬意を表するのだ。(P208)
私の場合、能を観賞するのではなく、能の台本である謡曲をいくらか読んだという程度なのですが、それでも歴史や宗教等の教養がないと理解するのは難しいと明言できます。能が庶民よりも上流階級に好まれてきたのもむべなるかな。
ところで、ここで述べられている「基本要素」とは、ひょっとしたら「幽玄」のことではないでしょうか。念の為、広辞苑を引いておきます。
ゆう-げん【幽玄】(1)奥深く微妙で、容易にはかり知ることのできないこと。また、あじわいの深いこと。情趣に富むこと。(広辞苑)
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
あらすじ…飲み屋で「よくある幽霊ばなし」を聞く。
怪談を聞いたエバーハルト・Sは「信じない」(P25)と言いつつも「なかなかどきどきした」(P25)と感想を述べています。だとすると、この「よくある幽霊ばなし」は信憑性はともかくとして、娯楽としての効用はあったということです。
読者も娯楽(飲み屋の酒の肴)として味わうといいかもしれません。
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
私は愛読者というほどエンデ作品を愛読しているわけではないのですが、それでも一読者として問いに答えることは可能だと思います。
試しに幾つか回答してみます。
それを表す言葉がまだない、そのようなものを考えることができますか?(P46)
不立文字(ふりゅうもんじ)ですね。
おおぜいの人が同じ本を読むとき、本当にみんな同じものを読むのでしょうか?(P47)
「もの」によります。それが文字の羅列を指すのならばイエス。それ以外(行間、著者の思想、時代背景等)を指すのならばノー。
本当に問いは四十四問だったか、数えなおしてみますか、それともわたしの言葉をそのまま信じますか?(P50)
アガサ・クリスティー等で鍛えられている私は、作者の言葉をそのまま信じ込むほどウブじゃない。ですので、ためらわずに数え直してみました。その結果、たしかに四十四問ありました。
さて、これを読んでいる読者のみなさん、私の言葉を信じますか? それとも、私の言葉を疑って自分で数えてみますか?
【参考文献】
ミヒャエル・エンデ『エンデのメモ箱』岩波書店
「M-2 消費支出における10大費目別支出金額の対全国倍率(平成23年) ~二人以上の世帯~」(P15)を見ると、東京の「教育」が突出して高いことがわかります。
東京都民はそんなに教育熱心だったのか…。
あるいは、こうは考えられないでしょうか。教育に多くの支出をする人たち、例えば高学歴のインテリなどが東京に集まっているのだ、と。
「J-2 工業指数(生産)の推移」(P12)のグラフでは、2箇所ほど大きく下がっているのが見受けられます。一つ目がリーマン・ブラザーズ破綻(H20.9.15)、二つ目が東日本大震災(H23.3.11)によるものです。
こうして見ると、工業生産に限って言えば、リーマン・ショックの方が東日本大震災よりショックが大きかった、ということなのでしょう。
「C-2 階数別共同住宅数の割合の推移」(P4)のコメントに、「全国と比べて6階以上の共同住宅が多いです」とあります。
そもそも東京の地価・人口密度は全国平均より高いから、高層住宅を造って大勢でシェアしないとやっていけません。
「B-5 主要5か国国籍別外国人登録人口の推移」(P3)を見ると、中国人が右肩上がりに増えて韓国・朝鮮人を追い抜いてトップに立ったことがわかります。
中国人自体が増え続けていることから、東京在住の中国人もまだまだ増えそうな気がしますな。
あらすじ…亡国の王子クランツが女装して女子校に潜入し、三人のマロウル皇子をたぶらかそうとする。
巻末の「あとがき」で作者は「設定としてはBLっぽいのにBLでもないです」(P254)と述べていますが、いやいや、男の娘(おとこのこ)だって立派(?)にBL(ボーイズラブ)の一種ですぞ。それに、セクシーポーズを取るクランツ♂を見るスズラウ♂の表情(P15)を見ると、「あっ…(察し)」と思えてきますからね。
さて、人物関係図を作ってみると…。
やっぱりBLじゃないですか。女子校が舞台のはずなのに、このホモホモしさはどういうことなの…。
【参考文献】
野梨原花南『イバラ学園王子カタログ』一迅社
近所のレンタルビデオ店をチェックしてみると、ブルーレイよりもDVDの方が圧倒的に多く、人気の新作ではブルーレイもあるといった程度です。それでもブルーレイは徐々に増えているという感じはあります。
ところで、本誌P7-22はブルーレイ作品のカタログとなっているのですが、どれもDVDで出ているような…。
平成26年2月9日の東京都知事選の結果は以下の通り。
(2月10日付日経新聞夕刊2面)
この結果の中で私が注目したのは、家入一真氏が伸びているということです。ドクター・中松氏やマック赤坂氏といった「常連」を押しのけて5位に躍り出ています。泡沫候補のダークホースといったところでしょうか。
それから、中川智晴氏がここまで健闘したのも意外でした。まさかあの主張で4352票も獲得するとは…。
【関連記事】
・2014年東京都知事候補者 政見放送 家入かずま(家入一真)
・2014年東京都知事候補者 政見放送 五十嵐政一
・2014年東京都知事候補者 政見放送 金子博
・2014年東京都知事候補者 政見放送 酒向英一
・2014年東京都知事候補者 政見放送 ドクター・中松
・2014年東京都知事候補者 政見放送 ないとうひさお(内藤久遠)
・2014年東京都知事候補者 政見放送 中川智晴
・2014年東京都知事候補者 政見放送 根上隆
・2014年東京都知事候補者 政見放送 松山親憲
・2014年 政見放送 東京都知事候補者 スマイル党 マック赤坂
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(1)松山親憲
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(2)五十嵐政一
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(3)中川智晴
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(4)酒向英一
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(5)根上隆
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(6)金子博
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(7)ないとうひさお
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(8)ひめじけんじ
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(9)田母神俊雄
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(10)ドクター・中松
・平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(11)家入一真
あらすじ…36世紀の日本。スペース・ブリッジ(宇宙橋)の建設候補地を調べてみると、かつてそこに通天閣という塔があったことがわかる。
宇宙橋なる概念が登場しますが、これは現在の「宇宙エレベーター」に近い。宇宙エレベーターのエレベーターを橋に置き換えて想像してみればいいんじゃないでしょうか。
あらすじ…銀行のPRマンが山本氏に新型貯金箱をすすめる。
セクサロイド(セックス・アンドロイド)の機能が付いた貯金箱ロボットです。五千円を貯金するとヤラせてくれるそうな(1965年当時の五千円なのでご注意を)。
さすがは日本人、お得意の貯蓄とHENTAIを見事に融合させてやがるぜ!
あらすじ…住宅難の近未来。空中住宅が開発され、人々が移り住む。
当時(1965年発表作品)の住宅難という世相を反映しているのでしょうか。
たしかに当時のような人口の増加ペースを続けていれば、空中に住宅を造らざるをえなくなっていたかもしれませんな。
それにしても、と思うのは、シムシティをプレイした経験から言わせてもらえば、住宅を造ればそれでいいというわけではないということです。住民が働く場所(工場やオフィス、商店など)や社会インフラ(病院や学校など)、その他諸々が揃っていないと住民は生活していけないのです。それらは一体どこに…ああ、空中住宅と一緒に吊り下げるのか。
あらすじ…倒産寸前の鉄工所の社長・丸山は借金取りや集金人に追いかけられて切羽詰まっていた。
貧すれば鈍するとでも言うのでしょうか。この後、悪魔が登場して丸山の願いをかなえてくれるのですが、そのお願いの内容が大した考えなしに発せられたものとなっています。
まあ、たとえよく練られたものであったとしても、相手が相手だけに裏をかかれそうですな。
あらすじ…首都圏の道路がマヒ(交通停滞)してしまう。
「その日はある世界的式典の開会式当日というので、東京の四方八方から、あとからあとから車がつめかけていた」(P16)とあります。作品の末尾に「(六四・一〇・五「サンケイスポーツ」掲載)」(P18)とあることから、時期的に見てこの式典は東京オリンピックのことと思われます。
鉄道・バスなどの公共の交通機関を利用するか、行くのを諦めてテレビでも観てなさいってことですかね。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=TCNScpxnG2U
「東京は天国である」と言ったすぐそばから「東京は天国ではない」と先の言葉を否定しています。どっちなんだ?
まあ、天国ってのは死後の世界だから、東京が天国になるってのは本当は恐ろしいことなんじゃないかと思いますけどね。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=rUGQpEnp0RY
松山親憲氏は鹿児島の指宿(いぶすき)からわざわざ東京へやってきて立候補しています。まあ、別にいいんですよ、細川元首相だって東京が地元じゃないのに立候補しているくらいですから。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=SEDyR4ve_io
内藤久遠氏は原稿から目を離しません。もっとこっちを向きなさいよ。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=ztd3CyjfxmI
明らかに時間配分を間違えています。冒頭の紹介によると今までに中野区長選など様々な選挙に出馬しているとのことですから、政見放送の経験だってあるはずなんですがねえ。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=Hnmxq5F22Vk
怪しげな日本語は健在です。カジノの話も健在です。
ちなみに、五十嵐政一氏の話は冗長なところが多く、しかもカジノ話の途中で政見放送が終わっています。マイペースというべきでしょうか。
家入一真氏のような若い候補者になら「もっと練習すればいい」と言えばいいのですが、こちらは82歳ですからねえ。
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