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小松左京「遺跡」

あらすじ…老人から大阪城にあったという真田のぬけ穴について聞く。

 大坂城(※)のことだ、秘密の抜け道があったとしてもおかしくはあるまい。
 ちなみに、老人は最後にこう言っています。

「太閤はんのことや、年よりの伝えた昔話を、頭からバカにせんと信じとったら――古いものを利用する事を知っとったら、もっとたくさんの人が助かったかもしれまへんな」(P60)

 具体的に何が起こったのかはネタバレ防止のために伏せますが、いくら豊臣秀吉だってそこまで見通していたわけじゃないだろ。老人が助かったのは寧ろ偶然と見るべきでしょう。

※当時(安土桃山時代~江戸時代初期)の名称はたしか「大坂城」だったはずなので、こう表記しました。

【参考文献】
小松左京『ホクサイの世界 小松左京ショートショート全集1』角川春樹事務所

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