2014年東京都知事候補者 政見放送 家入かずま(家入一真)(2014年、日本)
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=B-tdPNUA-20
具体的な政策らしきものといえばWi-Fiを設置することくらいで、あとは抽象的な話が多かったです。選挙公報をチェックし政見放送を色々と見てきた私には、彼の話は力不足に感じました。
家入かずま氏の言葉を借りれば、どうやら私は「政治に毒されている」ようです。
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この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=B-tdPNUA-20
具体的な政策らしきものといえばWi-Fiを設置することくらいで、あとは抽象的な話が多かったです。選挙公報をチェックし政見放送を色々と見てきた私には、彼の話は力不足に感じました。
家入かずま氏の言葉を借りれば、どうやら私は「政治に毒されている」ようです。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=MhatRrvxNqw
政見放送の途中で感極まって涙ぐんでいます。それから供託金の愚痴を述べている途中で政見放送が終了。
なんだか少々かわいそうになってきましたが、よくよく考えてみると他の候補者はちゃんと供託金を用意しているし、時間通りに喋れるように練習してきているわけですから、同情するほどではないのかもしれません。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=DSeRDsgvsdg
冒頭で都知事選に何度も出馬している理由として「藤村海軍中佐の遺言」を挙げています。少々調べてみたら、藤村海軍中佐とは藤村義朗(海軍軍人)のことらしいです。
ちなみに政見放送によると、その遺言の内容は「君がリーダーになって日本を復興してほしい」とのこと。
…ん? ちょっと待てよ。別に都知事にならなくても他にいくらでもあるだろうし、例えばドクター・中松氏なら得意の発明を活かして「発明王」になって日本の技術界のリーダーとして頑張ればいい。それに何より、戦後の復興なんてとうの昔に終わってるはずじゃないですか。今、復興と言ったら、戦後の復興じゃなくて東日本大震災の復興ですよ。
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=W2WL4f84Vig
中川智晴氏の選挙公報は私には理解できませんでしたが、政見放送を観てもやっぱりよくわかりませんでした。ただ、彼が国王を目指していることだけはわかりました。
尚、政見放送では、後でYouTubeに動画を載せると言っていましたが、探してみると…ああ、ありましたよ、1時間超の動画が。私はこちらを観る気はありませんが、一応、リンクを貼っておきます。
【中川智晴 東京都知事立候補 マニフェスト 『トップガン政治 from Nakagawa』】
http://www.youtube.com/watch?v=Nh1V-V2v7gs
(※音量注意)
この動画はYouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=G2mm23YYQKs
ある時はスーパーマンのコスプレをし、またある時は宇宙人のコスプレ、またある時はガンジーの格好をして政見放送に出ていますが、今回の都知事選ではエンジェル(天使)になってスマイルダンスを披露してくれています。ちなみに今回も政策らしい政策は出てきません。
堅苦しい政見放送が多い中でこういうのを観ると、いい息抜きになります。次の選挙の政見放送ではどんなコスプレを披露してくれるんでしょうかねえ。
あなたはどんな東京にしたいですか?
と言って、ツイッターとフェイスブックで政策を募集しています。この段階で自分の政策を提言していないのか!
泡沫候補の常連さんです。
今回ツッコミを入れさせていただくのは、こちらのスローガンです。
他の候補者は左か右、
そのどまん中の中松は
都民の味方!
左・右とは左翼・右翼を意味するものと思われます。それで、中松氏は他の候補者15人全てを右翼か左翼だと言っているわけですか。
まあ、明らかに右翼・左翼だとわかる候補者(田母神俊雄、宇都宮けんじ)もいますけど、中道の候補者(舛添要一)や、どっちだかわからない候補者(中川智晴)だっていますぞ。
田母神俊雄氏の選挙公報には、具体的な政策が書かれていないという欠点があります。
田母神としおは、
航空幕僚長として約5万人の
航空自衛隊を指揮統率した
組織管理能力があります。
田母神としおは、
東京都民の命を守るため、
絶対にあきらめず、先頭に立って突き進みます。
前半の4行は能力・実績の誇示であり、後半の3行が決意表明といったところです。でも、この文章だけでは具体的に何をやるのかわからない。
インタビュー映像などをチェックしてみると、首都直下型の大地震への備えを力説していたから、どうやら来たるべき大震災から「東京都民の命を守る」と言いたいようです。
【田母神俊雄関連記事】
・田母神としお 緊急会見!
田母神俊雄『田母神新党』ワニブックス(1)
田母神俊雄『田母神新党』ワニブックス(2)
田母神俊雄『田母神新党』ワニブックス(3)
平成26年2月9日執行 東京都知事選挙 選挙公報(9)田母神俊雄
令和6年7月7日執行 東京都知事選挙 選挙公報(2)田母神としお
この人の選挙公報は細かい字でびっしり書き込まれているので、正直言って読むのが大変です。もう少し読みやすさを工夫してくれないものか…。
ところで、選挙公報の左端に「募金」と称して、ゆうちょ銀行の口座を載せています。今回の都知事選の候補者16人の内、選挙公報でカンパを募っているのはひめじけんじ氏だけですな。
「東京の人口を1/2にする」
と、なかなか過激な公約を掲げています。どうやって2分の1にするのかというと、
8年後を目標として、北海道、宮城県、愛知県、広島県、福岡県を中心に工場や企業を移転し、都市の過密と地方の過疎を解消します。
そもそも工場は既に地方もしくは海外に移転しています。東京にある企業だって、なぜ東京にいるのかというと、東京に経済基盤を築いていたり、東京にいた方が効率的だったりするわけで、それを地方に持って行けばその企業の業績悪化あるいは倒産は免れない。
金子博氏は「東アジア世界平和大会」なるものを開催すると息巻いています。
それには東京都知事が出向き腹を割って話し合い、酒を酌み交わし、先方から是非東京で東アジア世界平和大会を東京で開催しましょうと言って頂ける様に知事が努め、そうなれば相手が喜ぶでしょう。
国際政治って、そんなに甘いもんじゃないはずです。少なくとも佐藤優氏の著書を何冊か読んでいれば、こんなぬるい考えは持てませんぞ。
この人の選挙公報を読んでみると、
「通路にあったマグロ切包丁で威嚇」
「2か月の精神鑑定留置」
「精神病院に強制入院させられた」
などと書いてありました。あっ…(察し)
冒頭に「やらねばならぬ七か条」として7項目を掲げています。それはそれでわかりやすくて結構なのですが、その中にこんなものがありました。
六.消費税増税?
ん? 最後に疑問符が付いているのはどういうことだ? というより、そもそも都知事は消費税をいじれないんじゃ…。
私の頭脳では中川智晴氏の文章を理解することはできませんでした。例として一行だけ引用してみます。
人間の究極の状態はオーラを放ちすべてを救う 瞬間移動 瞬時 瞬時に正しい判断をしていく
あ、ちなみにこのブログの記事を読んで下さっている方の中で、彼の文章を理解できるという人がいたとしても、別に解説等は加えてくれなくても結構です。そもそも候補者は有権者に自分の主張を理解・賛同してもらうのが仕事なのに、中川氏は少なくとも選挙公報においてはそれに失敗しているというだけの話なのですから。
それから、最後の一行にこんな恐ろしいことが書かれていました。
東京オリンピック中止 政策に従わない場合東京都知事が告知なしで強制的に通帳からお金を引き落とした財産を没収します(原文のママ)
財産を没収って…。それ、財産権の侵害ですよ。
【追記】
中川智晴氏のサイトをチェックしてみましたが、やはり私の理解の範疇を越えていました。一応、下にリンクを貼っておきます。
http://www.nnakagawaa.com/
去年の都知事選にも立候補していましたっけ。で、その時の政見放送ではおかしな日本語でしゃべっていたのが印象的でした。
そのせいかあらぬか、選挙公報のプロフィールの中に「へんな日本人」なる語がありました。まあ、泡沫候補には色々な意味で「へんな日本人」が多いですからねえ。
松山親憲氏の選挙公報でまず目に付くのが、全文手書きだということです。別に手書きはダメだとはいいませんが、活字に較べれば読みにくいし、文章が少し斜めになっていたり最後の数行がきつきつになっていたりと、正直言ってレイアウト的にはあんまりよろしくない。
御本人は機械オンチでワープロもしくはワープロソフトを使えないのかもしれませんが、それならそれで周囲にそういうことをやってくれる人に作成させてもいいのではないでしょうか。
あらすじ…売春問題がひどくなったので売春公社を作った。
男たちの執念が凄まじい。
男たちは、いかなる危険も馬の耳に念仏で、雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、ポン引きに身ぐるみはがれようが、梅毒で鼻がおちようが、ひたすら黙々と、法を破り、売春婦を買いつづけた。(P50-51)
性欲は偉大なり。というより、手淫はどこへ行ったんだ?
あらすじ…とあるオリンピックで、初参加の選手一人が各種競技の金メダルを荒稼ぎする。各国は、その超人的な能力が超自然の魔法によるものではないかと考え…。
もしもそんな超人が出現したら、世界各国のスパイがその国へ潜入して徹底的に調べるでしょうな。又、その超人が出場前に唱える文句だって、世界中の言語学者が本気を出せば翻訳できるでしょう。
2月23日(日)に東京マラソンが開催されるということで東京マラソンを特集しています。ちなみに使われている東京マラソンの写真は2013年のものです。
尚、表紙をよく見るとコスプレランナーが写り込んでいることがわかります。
左下はミッ…おや、誰か来たようだ。
表紙を飾る部屋はどこにあるのかと思って調べてみたら、旧岩崎邸庭園の洋館1階の婦人客室とのこと(P2)。
旧岩崎邸庭園ならば私も数年前に行ったことがあり、この部屋を目にしているはずです。ただ、何かのついでで行ったという程度のことでしたので、あんまり憶えてないんですよねえ。
あらすじ…チャールズ・ヴァンドリフトはクレイ大佐を捕まえるべく探偵を傭うことにした。
ヴァンドリフトもウェントワースも犯罪に関しては素人だから(※)、ここで玄人の力を借りるというのも悪くはないし、それだけの財力は充分にあります。しかし問題はその探偵が…おっと、ネタバレ防止のためにその先は伏せておきましょうか。
※彼らは商売柄、投資の詐欺などを見抜く力はありましたが、クレイ大佐は変装や手品の達人であり、彼らはその方面にはけっして詳しいとはいえない状態でした(クレイ大佐に騙されながら学習していきます)。
【参考文献】
グラント・アレン『アフリカの百万長者』論争社
あらすじ…「メキシコの千里眼」事件でクレイ大佐に一杯食わされたヴァンドリフトとウェントワース。二人はそれぞれの夫人を伴ってスイスへ出かけた。
百万長者というのは、ありとあらゆるタイプの強欲な人間につきまとわれるのに慣れているから、たまに素朴な若夫婦に出会うと、純粋に人間どうしの関係を大いに楽しむのである。(P35)
これを読んでクサイな…と思ったのは、私が人間不信だからか、あるいはミステリ小説で鍛えられているからでしょうか。
【参考文献】
グラント・アレン『アフリカの百万長者』論争社
あらすじ…社交シーズンのリヴィエラにいた「やり手の天才的ビジネスマン」サー・チャールズは、「メキシコの大千里眼」の評判を聞き、ひとつ化けの皮をはがしてやろう、とホテルの部屋に呼び寄せて、その腕前を披露してもらうことになった。(巻末の解説より引用。P270)
マダム・ピカルデが怪しいと、早い段階で気付きました。千里眼の話を持ってきたのが彼女だからです。
【参考文献】
グラント・アレン『アフリカの百万長者』論争社
あらすじ…巡査の山田銑太郎の家を訪れ、酒を酌み交わす。
途中、山田巡査が自作の漢詩を朗吟して打ち興じています。これは語り手も聞き手も漢文の素養があったからこそできることであり、そしておそらく我々読み手にも一定レベル以上の漢文の素養が求められます。
何ぞ漢文を解せざらんや。
【参考文献】
国木田独歩『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮社
あらすじ…親友の富岡竹次郎を訪ねたら、富岡は自殺していた。
ここで探偵が主人公ならば捜査が始まるのですが、これは違うのでそうはなりません。親友の死に直面した主人公は「死」について考えを巡らせるのです。尚、彼の哲学的な思索については、私の手に負えないので他の方へ譲ります。
寧ろ私の目を引いてしまったのは、富岡宅に集まった友人連中が、さも当たり前のように富岡の日記を読んだことです。自殺の原因(本作では「源因」と表記)が不明だったから、手がかりを得るために仕方がなかったといえなくもないのですが…。
まあ、他人に読まれて困るようなことは書かなければいいだけのハナシなのですが、日記には黒歴史が綴られていたりしますからねえ。
【参考文献】
国木田独歩『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮社
秋田県冬の総合観光パンフレット。
表紙を飾る「なまはげ」ですが、なまはげというキャラクターをここまで簡略化できていることに驚きました。
あらすじ…宇宙船が世界各地に頻繁に出現するようになり、宇宙船が通った後はダイヤモンドや金がバラまかれるようになった。地球人は何とかして宇宙人と交信し、その理由を探るが…。
宇宙人によると金やダイヤモンドは「排泄物」(P189)だそうな。地球人と宇宙人とでは全く価値観が異なるということは充分に考えられますが、こうもあからさまに異なるとあっては「未知との遭遇」後の影響が計り知れませんな。
【参考文献】
小松左京『ホクサイの世界 小松左京ショートショート全集1』角川春樹事務所
タイトルの星野球は「ほしのだま」「ほしのきゅう」ではなくて「ほしやきゅう」と読みます。草野球の宇宙空間バージョンで、とにかくスケールがでかい。距離は「数十万キロから数光年」(P178)、期間は「一ゲームすむのに数年かかる」(P178)という有り様。
よっぽどヒマとカネがないとできっこない。あと、相当ノンビリしていないとゲームに付いていけないでしょうな。
あらすじ…宇宙パトロールをしていて、奇妙な星をみつける。早速調査するのだが…。
ネタバレ防止のため詳細は伏せますが、要するにその星が卑わいな行為に及んだと推測され、隊長は「報告書に何て書いたものかな」(P90)と悩んでいます。
この場合、観察と分析を分離して、観察部分だけを報告書に記入して、エロい分析は本部の賢明な頭脳に任せてしまうのもいいかもしれません。
あらすじ…深酔いした男が団地の五階にある自宅へ何とか帰ろうと階段を上るのだが…。
エレベーターなしで五階へ上るのはただでさえきついのに、酔いと寒さと疲労とが重なってなおさらきついですな。
さすがにこれほどではないにせよ、私も酔っ払って帰宅したことがあります。頭痛と吐き気に襲われながらやっとのことで家に帰り着きましたっけ。
こうなる前に切り上げなくては。
あらすじ…老人から大阪城にあったという真田のぬけ穴について聞く。
大坂城(※)のことだ、秘密の抜け道があったとしてもおかしくはあるまい。
ちなみに、老人は最後にこう言っています。
「太閤はんのことや、年よりの伝えた昔話を、頭からバカにせんと信じとったら――古いものを利用する事を知っとったら、もっとたくさんの人が助かったかもしれまへんな」(P60)
具体的に何が起こったのかはネタバレ防止のために伏せますが、いくら豊臣秀吉だってそこまで見通していたわけじゃないだろ。老人が助かったのは寧ろ偶然と見るべきでしょう。
※当時(安土桃山時代~江戸時代初期)の名称はたしか「大坂城」だったはずなので、こう表記しました。
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