網走番外地(1965年、日本)
監督:石井輝男
出演:高倉健、南原宏治、丹波哲郎
原作:伊藤一『網走番外地』
備考:刑務所映画
あらすじ…北海道の網走刑務所で服役していた橘真一は、もうすぐ刑期が明けようという時に、囚人仲間の権田権三と手錠でつながれたまま脱走する羽目になる。
この映画を観た第一印象は、「田中邦衛が若い!」というものでした。昔の映画を観ると、たまにこういう発見があるから面白い。
それから、橘が刑務所での作業中に、妹や母、保護司の妻木、権田の声が流れてくるのですが、これらは橘の脳内で再生された声です。そして、その再生頻度がいささか過剰な気がするのですが、よくよく考えてみると橘の頭の中はそれらのことで一杯だったのであり、精神的におかしくなっていたのではないかと推測します。少なくとも母親の死を目前にして相当追い詰められていたことは間違いありません。
だとすれば、権田に無理矢理巻き込まれた感のある脱走も、実は…おっと、それは考えすぎでしょうかな。
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