寺山修司『家出のすすめ』角川書店(3)歩け
もっと歩くべきではないでしょうか。
電車にも、マイカーにも乗らず、バスに追い越されながら町を眺めて歩くことのよさ、そういうよさを皆は忘れてしまったようにおもわれてなりません。(P187)
忙しかったり他のことを考えていたりすると「そういうよさ」を忘れてしまうのは確かです。そういえば皇居一周(もちろん歩行です)を楽しんだのは何年ぶりだったかな。
そんなことを書くと、
「引用文中では『町を眺め』とあるが、お前の言っている皇居を一周するコースで見る『眺め』の対象は『町』か?」
といった神学論争的突っ込みが入れられそうな気がしないでもない。まあ、そんな突っ込みを入れるような人には、こう答えておきます。
「だったら実際に歩いて確かめてみるといい!」
地方在住だから無理? それなら夜行バスなどを使って上京し、皇居一周してすぐに帰るという強行日程なら可能なのではないでしょうか。
尚、寺山修司ならばここで家出をすすめるのかもしれませんが、私はここで(家出を)すすめるのは差し控えます。なぜなら、寺山修司の家出の思想をあんまり理解していないのですから。
【参考文献】
寺山修司『家出のすすめ』角川書店
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