小松左京「ゴールデンウイーク」
あらすじ…ゴールデンウィークが終わったと思っていたら、ゴールデンウィークが始まっていた。
要するに時間がループしてしまったということです。でも、いくらゴールデンウィークだからって、再び「汗とほこりにまみれて休日をむさぼる」(P79)ことをしなくてもいいんじゃないか。何もしないという贅沢な時間の使い方だってあるわけですからね。
あ、でも、モーレツ社員(笑)にはそういうのは通用しませんか。
« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »
あらすじ…ゴールデンウィークが終わったと思っていたら、ゴールデンウィークが始まっていた。
要するに時間がループしてしまったということです。でも、いくらゴールデンウィークだからって、再び「汗とほこりにまみれて休日をむさぼる」(P79)ことをしなくてもいいんじゃないか。何もしないという贅沢な時間の使い方だってあるわけですからね。
あ、でも、モーレツ社員(笑)にはそういうのは通用しませんか。
あらすじ…ラジオから米ソ核戦争のニュースが流れてくる。
冷戦時代に書かれた近未来・現代SFの中には、アメリカとソ連の核戦争を描いたものや、その核戦争で荒廃した世界を描いたものがありますが、これもその一つと言えます。
ただし、この話ではコップ一杯分の酒を飲む程度の時間で核戦争が始まり、そして終わっています。関西弁を話す登場人物たちもシラフならば「そんなわけあるか!」とツッコミを入れることでしょう。
あらすじ…子供が怖い夢を見たと言う。
子供が見た怖い夢について父親は「子供の夢なんて、ばかばかしいものだ」(P24)と考えますが、ちょっと待て。原始人にフロイトの如き夢分析は不可能であったとしても、夢占いならば(体系化されていない原始的なものならば)ありえたかもしれません。
ただ、「妙に気にかかった」(P24)とあることから、仮に彼らネアンデルタール人に夢占いの概念があったとしても、父親はそこまで思いが至っていないのでしょう。
あらすじ…合成食料の研究所に勤務してブクブク太った男が、所長の命を受けて宮崎県の実験工場へサンプルを届けることになる。
宮澤賢治の童話「注文の多い料理店」を想起しました、と言ってしまえば物語の結末をバラしてしまうかもしれません。
いや、ストーリーはそこまで似ているわけではないから、ネタバレにはならないか。
「ぶどう酒嫌いのぶどう作り」(P211)フェリシアン・ゲリヨの物語が始まるのかと思いきや、途中でエチアヌ・デュヴィレというパリの小役人(こちらはぶどう酒が飲みたくてたまらない)の話に切り替わり、デュヴィレが戦後の欠乏の中で狂ってゆくさまが描かれています。
最後はこの二人が交差するのかと思いきや…おっと、ネタバレ防止のために伏せておきましょうか。ともあれ、結末部分の「やっつけ感」がなくもない。
【参考文献】
マルセル・エイメ『壁抜け男』早川書房
あらすじ…パリの小役人デュチユールはある日突然、自分が壁を通り抜ける能力があることに気付く。デュチユールはその能力を使わずに過ごしていたのだが、パワハラ上司への嫌がらせに壁抜けを使ったのをきっかけに、窃盗をするようになり…。
平凡な小市民が突如としてこんなチート能力を持ってしまったら、そりゃあ、おかしくなりますな。私も気を付けないと…って、そんな事態はまず起こらないか。
起こるとしたら、ファンタジーの世界です。
【参考文献】
マルセル・エイメ『壁抜け男』早川書房
P32の「PICK UP CINEMA」では編集部がオススメする映画4本を紹介。その4本は以下の通り。
「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」
「ハンガー・ゲーム2」
「僕は友達が少ない」
「エンダーのゲーム」
若い人向け、それも比較的軽い感じのチョイスとなっています。この一事からわかることは、本誌が想定する読者層はこのテの映画を観に行くような若者たちであるということです。そういえば表紙を飾る水嶋ヒロが出演している「黒執事」も、そっちの感じがしますな。
表紙を飾るのは黒柳徹子、小林研一郎、中村紘子。指揮者の小林とピアニストの中村がクラシック情報誌の表紙を飾るのに不思議はありませんが、なぜここに黒柳徹子がいるのかというと、特集記事「テレビ朝日なんでも!クラシック2014」(P32-35)に答えが出ていました。詳細は本記事に譲るとして簡単に説明すると、このフェスティバルで開催されるイベントの一つに「徹子の部屋」クラシックがあるとのこと。
それにしてもこの3人のビジュアル的なインパクトが凄い。
監督:石井輝男
出演:高倉健、南原宏治、丹波哲郎
原作:伊藤一『網走番外地』
備考:刑務所映画
あらすじ…北海道の網走刑務所で服役していた橘真一は、もうすぐ刑期が明けようという時に、囚人仲間の権田権三と手錠でつながれたまま脱走する羽目になる。
この映画を観た第一印象は、「田中邦衛が若い!」というものでした。昔の映画を観ると、たまにこういう発見があるから面白い。
それから、橘が刑務所での作業中に、妹や母、保護司の妻木、権田の声が流れてくるのですが、これらは橘の脳内で再生された声です。そして、その再生頻度がいささか過剰な気がするのですが、よくよく考えてみると橘の頭の中はそれらのことで一杯だったのであり、精神的におかしくなっていたのではないかと推測します。少なくとも母親の死を目前にして相当追い詰められていたことは間違いありません。
だとすれば、権田に無理矢理巻き込まれた感のある脱走も、実は…おっと、それは考えすぎでしょうかな。
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリス・ペン、スティーヴ・ブシェミ
原題:Reservoir Dogs
備考:バイオレンス・アクション
あらすじ…6人のアウトローが宝石強盗をするが、現場には警官隊が待ち受けていた。6人は散り散りに逃げ、その内のMr.ホワイトが瀕死のMr.オレンジを連れて集合場所の倉庫に辿り着く。そこへMr.ピンクがやってきて、「この中に裏切り者がいる」と言い出す。
冒頭の食事のシーンでは「ライク・ア・バージン」の下品な解釈が話題に出るのですが、もうこの段階で一般女性お断りといった雰囲気です。はっきり言って男臭いです。あ、でも、Mr.ブロンドがムショ帰りのシーンでホモネタを話していたから、腐女子は大丈夫かもしれません。
又、クエンティン・タランティーノ監督作品らしく、流血などの残虐描写はバッチリあるし、会話の中で「宇宙忍者ゴームズ」が出てくるなどマニアックなところもあります。宇宙忍者ゴームズって、調べてみたら「ファンタスティック・フォー」のことじゃないですか。
監督:ケネス・ブラナー
出演:ジョセフ・カイザー、エイミー・カーソン、ベンジャミン・J・デイヴィス、リューボフ・ペトロヴァ、ルネ・パーペ
原題:The Magic Flute
音楽:モーツァルト
備考:オペラ
あらすじ…第一次世界大戦。タミーノは戦闘中に気絶して、夜の女王に仕える三人の侍女に助けられる。そして、夜の女王の娘パミーナがザラストロにさらわれたと告げられ、タミーノは鳥追いのパパゲーノと共にパミーナを奪還すべくザラストロの城へ潜入するが…。
泣きました。涙を流しました。
この映画はいわゆるお涙頂戴ものではないはずですし、そういう作品なら私は泣かないのですが…。まあ、私の涙腺のツボは変なところにあるんでしょう。
ちなみに、いまだに泣いた理由がよくわかりません。
それはさておき、オペラ「魔笛」については、解説本であらすじだけは知っていましたが、一通り観たのはこれが初めてでした。そのため、あの有名な「夜の女王のアリア」のシーンは、実はザラストロがパミーナに課した試練だった等の発見がありました。
シベリアのヤクート自治共和国(現サハ共和国)の取材レポート。
これを読んでいる時は寒かったのですが、中身を読んでみると我々の常識を超える寒さの世界が描かれており、自分が今感じている寒さなんてあっちじゃ寒さの内に入らないんじゃないかと思えてきました。
例えば、マイナス39度で現地の人に「暖かい」と言われ(P16)、魚を釣り上げたら10秒で凍結(P53)、ビニール・プラスチックは使えない(P97)などなど…。もうこうなると、こっちの寒さがおこがましいです。
【参考文献】
米原万里『マイナス50℃の世界』角川書店
御殿場の観光ガイド。P1-26が飲食店、P27-37が食品、P38-46がレジャー・観光施設、P47-54が地図となっています。
飲食店多いなあ。
そういえば大宮に鉄道博物館ができたんでしたっけ。鉄オタならその程度のことは知っているのがデフォでも、鉄オタじゃない私にとっては忘れているのがデフォというものです。
さて、中身をチェックしてみると、P2に「おすすめモデルコース」が掲載されているのですが、それによると10時に入館して18時に退館となっています。鉄道博物館(てっぱく)をたっぷり回ると8時間はかかるってことですか…。
「G列車で行こう」は「A列車で行こう」をもじったものだとわかりますが、それではGは何かというと、群馬(GUNMA)のことです。
ちなみにG列車でどこへ行くのかというと、草津(P1-2)、足利(P3-4)、みなかみ(P5-6)、碓氷(P6-7)。とはいえ、行き先に関する情報よりも列車に関する情報が多いように見受けられることから、G列車がただの移動手段とは見なされていないようです。
レンタルビデオのTSUTAYAがやってくれました。1950~70年代の邦画DVDの企画です。
私はこのブログで映画レビュー(らしきもの)をやっているのですが、正直言ってこの時代の邦画はあんまり観ていないのです。ですので、この企画を契機にちょっとばかり「昭和キネマ」を味わってみるといいかもしれない、などと考えております。
エコプロダクツ2014で入手しました。
どのくらい早ゆでなのかというと、3分。たしか自宅にあるパスタはゆで時間が5分もしくは7分だったから、それよりは早いですな。
ちなみにここに収録されている10種のレシピは、私にはちょっとハードルが高いです。私が作るパスタといえば、もっと質素なものばかりですから。
表紙を飾るグラサンのハゲはライムスターの宇多丸。
私はこの人がパーソナリティを務めるラジオ番組「ウィークエンド・シャッフル」の1コーナー「ムービー・ウォッチメン」をポッドキャストで聴いています。
このコーナーで例えば松本人志監督の「R100」を酷評していましたが(動画投稿サイトに勝手にアップロードされたものがまだ残っているかもしれない)、それを聴いて「そんなにひどいならそのうち(レンタルビデオで)観てもいいかな。んで、自分もボロクソ言ってやろうか」と考えたものです。
表紙右上を飾るのはドラマ「安堂ロイド」の木村拓哉と柴崎コウ。
「安堂ロイド」か…。あの大ヒットしたドラマ「半沢直樹」の後だけに大変だろうなあ…と、ちょっぴり思った記憶があります。
それはさておき、木村拓哉と柴崎コウのコンビに既視感(デジャブ)があるような気がしていたら、二人はドラマ『GOOD LUCK!!』(03年)で共演していると本誌P2に書いてありました。そういえばそんなドラマもありましたっけ。
エコプロダクツ2014で入手しました。
建設業の統計資料であり、統計を読み解く必要があります。例えばP35の「都市別資料価格指数」を見ると、主要都市の中で仙台が突出して高いことがわかります。
これは明らかに東日本大震災の復興需要によるものだということは、建設業の素人である私でもわかります。
あらすじ…23世紀の日本。小説家志望の高校生イモセ・ギンは、妹のクロハを連れて大作家オオダイラ・ガクを訪れる。
妹は漢字が読めるって? だとするとその妹は未就学児程度の年齢なのだろうか? いや、表紙を飾る少女がその妹だとするならそんなに幼いわけがない。ならば○○遅れか?
などと想像しながら読んでみると、物語の舞台となっている23世紀の日本では漢字表記が廃止されており、主人公のギンを含む多くの日本人は漢字が読めないという設定です。
とまあ、ここまで書いてきていよいよ中身について語ろうかと思いましたが、やめておきます。下手なギャグマンガよりも笑わせてくれましたが、同時に知能指数をガンガン下げてくるような気がしてきたので、真面目に語る気が失せてしまったのです。
禁断の幻書を収める書架を持つ少女ダリアンと、その従者ヒューイの物語を描いたダーク・ファンタジー。作品中では明言されていませんが、おそらく第一次世界大戦直後のイギリスを舞台にしています。
一話完結型なので、どの話から読み進めても構わないのですが、時系列では第四話「仕掛け絵本」(P169-228)が一番古く、しかもこの話ではダリアンとヒューイの出会いが描かれているので、こちらから読み始めてみるのもいいかもしれません。
さて、今回私が読んだのは第1巻のみです。『ダンタリアンの書架』シリーズはまだまだ続くわけですが、さて、どうしたものか…。まあ、ダークな雰囲気はそんなに嫌いというわけでもないから、とりあえず冷却期間を置いてから続きを読んでもいいかな、というスタンスを取っておきます。他に読む本が山積しているからなあ…。
【参考文献】
三雲岳斗『ダンタリアンの書架1』角川書店
あらすじ…目つきは悪いが普通の子、高須竜児。“手乗りタイガー”と恐れられる女の子、逢坂大河。二人は出会い竜虎相食む恋と戦いが幕を開ける!(巻末の紹介文より引用)
人物関係図を作ってみると、文庫本一冊の分量なのに意外とシンプルだということに気付きます。
なぜここまでシンプルなのか(シンプルに作ってしまえるのか)と考えてみると、高須竜児と逢坂大河の絡みが作品の中で大きな比重を占めていることに気付きました。主人公とメインヒロインなんだから当然だろ、とツッコミを入れられそうな気もしますが、それにしたって多い。それはもう、北村祐作と櫛枝実乃梨のキャラが霞むくらいに。
それにしても、読んでいる途中で
「お前らもう結婚しろよ」
と何度思ったことか。もちろんここで言う「お前ら」とは高須竜児と逢坂大河のことです。
【参考文献】
竹宮ゆゆこ『とらドラ!』メディアワークス
あらすじ…サタースウェイト氏は画廊へ出かけ、道化役者(ハーリクィン)が死んでいる絵を見つけ、購入。更にその絵の作者を夕食に招待する。
ハーリ・クィンをついに殺してしまったのかと思いきや、どっこい彼は生きていました。とはいえ、生きていたとは書いたものの、彼の超自然的な出没の仕方を考えると…いや、それ以上考えるのはやめておきます。
【参考文献】
アガサ・クリスティー『謎のクィン氏』早川書房
あらすじ…サタースウェイト氏はオペラハウスで非常に美しい女性を見つける。
タイトルのヘレンとはトロイア戦争の美女ヘレネのことで、この作品に登場する美しい女性、ジリアン・ウェストの比喩として使われています。
ちなみに今回、サタースウェイト氏が犯行のトリックに気付く前に私は気付くことができました。まあ、トリック自体はそれほど難しくはないのですがね。
【参考文献】
アガサ・クリスティー『謎のクィン氏』早川書房
ウォーキングイベントには参加したこともなければ今後も参加する気はないのですが、ウォーキングならば多少の心得はなくもない。
そんな私が本誌をチェックしてみて、気に入ったコースがあれば実際に行ってみようかとも思ったのですが、さすがに下北半島などは自宅からは遠すぎる。
又、所要時間が3~4時間なんてのはザラであり、たとえ相対的に近くのコースであったとしてもスターと地点へ行くまでの時間とゴール地点から帰着するまでの時間を合算すると丸一日は潰れてしまいます。
結論:ご利用は計画的に。
あらすじ…窓ガラスに亡霊の影が映るといういわくつきのグリーンウェイズ荘でパーティーが開催される。そしてそこで殺人事件が起こる。
人物関係がちょっと入り組んでいるので、図にまとめてみました。尚、殺人事件発生時までに明らかになった情報のみで作成しています。
こうして関係図を作ってみると、殺されたモイラ・スコットとジミー・アレンソン大尉を結ぶ線がないのが妙です。果たして二人の関係は…おっと、ここから先は謎解きのために取っておきましょう。この後で「偶然」やって来るハーリ・クィン氏が示唆するように、私も「秘密の庭」で殺された二人の関係を示唆するにとどめておきます。
【参考文献】
アガサ・クリスティー『謎のクィン氏』早川書房
もっと歩くべきではないでしょうか。
電車にも、マイカーにも乗らず、バスに追い越されながら町を眺めて歩くことのよさ、そういうよさを皆は忘れてしまったようにおもわれてなりません。(P187)
忙しかったり他のことを考えていたりすると「そういうよさ」を忘れてしまうのは確かです。そういえば皇居一周(もちろん歩行です)を楽しんだのは何年ぶりだったかな。
そんなことを書くと、
「引用文中では『町を眺め』とあるが、お前の言っている皇居を一周するコースで見る『眺め』の対象は『町』か?」
といった神学論争的突っ込みが入れられそうな気がしないでもない。まあ、そんな突っ込みを入れるような人には、こう答えておきます。
「だったら実際に歩いて確かめてみるといい!」
地方在住だから無理? それなら夜行バスなどを使って上京し、皇居一周してすぐに帰るという強行日程なら可能なのではないでしょうか。
尚、寺山修司ならばここで家出をすすめるのかもしれませんが、私はここで(家出を)すすめるのは差し控えます。なぜなら、寺山修司の家出の思想をあんまり理解していないのですから。
【参考文献】
寺山修司『家出のすすめ』角川書店
【目次】
(1)サザエさんの性生活
(2)兄弟喧嘩しよう
(3)歩け
著者(寺山修司)は毛利元就の「三本の矢」の話(※)を取り上げ、これを批判しています。曰く、力を合わせるのは兄弟でなければいけないのか、友人や先輩、他家の子だっていいじゃないか云々。
兄弟は、成人したらそれぞれの判断で生きてゆくのであって、それは親心の支配できる領域ではない。兄弟喧嘩をしたって一生絶交したっていいではありませんか。(P43-44)
少なくとも毛利元就にはその理屈は通用しないでしょうなあ。戦国大名の子弟が兄弟喧嘩をしたら、権力闘争も相まって、殺し合いに発展しかねないからです。
例えば織田信長は弟の織田信勝を、今川義元は兄の玄広恵探を殺しているし、毛利元就だって弟の相合元綱を殺しています。
そういった歴史的背景を踏まえた上での三矢訓だと考えねばなりますまい。
※三本の矢(三矢訓)は史実ではないという指摘があることは私も重々承知しています。しかしそのことはさて置くことにして考察します。
【参考文献】
寺山修司『家出のすすめ』角川書店
【目次】
(1)サザエさんの性生活
(2)兄弟喧嘩しよう
(3)歩け
寺山修司によると、「サザエさんはエロチシズムとは全く無縁の女」(P29)であり、その夫であるマスオは「手淫常習癖」(P30)だそうです。で、そんな二人の性生活は以下の通り。
サザエさんは月にほんの一、二回、正常位で性行為をいとなんでタラちゃんを生み、その後は聖書でいましめるように「出産を目的としないようなセックスの快楽」からきっぱりと足を洗い、もっぱら食欲の方に生甲斐を向けるようにしたのです。(P29)
念の為に言っておきますが、これ、寺山修司の妄想ですからね。
でも、そう言われれば、サザエさんにはエロいイメージはありませんねえ。彼女は24歳の人妻なのに!
【参考文献】
寺山修司『家出のすすめ』角川書店
【目次】
(1)サザエさんの性生活
(2)兄弟喧嘩しよう
(3)歩け
【サザエさん関連記事】
・サザエさんダンス
『SETAGAYA 馬術競技×ホストタウンイベント スタンプラリー』世田谷まちなか観光交流協会 公益財団法人世田谷区産業振興公社
あらすじ…進級テストの成績で厳しくクラス分けされる文月学園で、吉井明久は最低ランクのFクラスへ。そこで明久は友人の坂本雄二らと共に上位の教室を奪う対クラス戦争を始める。
小説はミステリや歴史物など色々と読んできたし、このブログにてレビューもしてきましたが、ライトのベルは初めてです。その初ラノベに、ラノベに疎いこの私でも知っている有名な作品を選んでみました。
さて、このバカテスですが、学園ラブコメにファンタジーの要素(試験召喚獣)を加えており、少年誌のマンガを読み進めるような感覚がしました。
ちなみに、姫路瑞希の料理が破壊的にマズイ(P129-140)のはギャグとして王道を行っているし、途中で挿入されるバカテストもなかなか面白い。
…これからはラノベを手にする機会が増えるかもしれません。
【参考文献】
井上堅二『バカとテストと召喚獣』エンターブレイン
最近のコメント