アガサ・クリスティー『複数の時計』早川書房
あらすじ…秘書・タイプ引受所から派遣されたタイピストのシェイラは、依頼人の家に向かった。無数に時計が置いてある奇妙な部屋で待っていると、まもなく柱時計が三時を告げた。その時、シェイラは恐ろしいものを発見した。ソファの横に男性の惨殺死体が横たわっていたのだ……死体を囲むあまたの時計の謎に、ポアロが挑む。(裏表紙の紹介文より引用)
推理小説のレビューを書く際には人物関係図を作ってみる、というのがここ最近の私の行動パターンですが、今回は趣向を変えて地図を作ってみました。謎の男R・H・カリイ殺人事件の周辺地図です。
コリン・ラムやハードキャッスル警部が聞き込みをするくだりを読む際に、今どこにいるのかを把握するのに使えるでしょう。
最後に、今回の私の推理についても述べておくことにしましょう。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、部分的に当てることができました。例えばP92のメモに書いてある「61」は実は○○だってことは、本を逆さまに持たなくたってわかりました。
しかし、部分的に当てることができたということは、裏返して言えばその他の部分では外していたわけです。例えば現場に多すぎるくらいの複数の時計が置かれていることについて、時間トリックを使ったのではないかと勘繰ったのです。
どういうことかといいますと…いや、ハズレたんだから詳しく書くまでもないか。
【参考文献】
アガサ・クリスティー『複数の時計』早川書房
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