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寺田寅彦「団栗」

あらすじ…少女妻が肺結核になった。

 この細君はヤンデレのようです。まあ実際に肺病を患っているのだから、「ヤン」の方は確実なのですが。

「あなた、かくしているでしょう、きっとそうだ、あなたそうでしょう」とうるさく聞きながら、余の顔色を読もうとする、その祈るような気遣わしげな眼づかいを見るのが苦しいから「馬鹿な、そんな事はないといったらない」と邪慳な返事で打消してやる。それでも一時は満足することができたようであった。(P38)

 このくだりでちょっと萌えました。

【参考文献】
『日本近代短篇小説選 明治篇2』岩波書店

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