ポール・アルテ「コニャック殺人事件」
あらすじ…フランスで休暇を満喫しているツイスト博士のもとへ、ロンドン警視庁のハースト警部が訪ねてくる。
ハースト警部によると、ある人物が脅迫を受けていて、殺されるかもしれないという。
すわ、ツイスト博士がついに殺人防御に動くのか!? 思えば、「赤髯王の呪い」のエヴァ・ミュラーにせよ、「死者は真夜中に踊る」のヘンリー・シモンズにせよ、「ローレライの呼び声」のハンス・ゲオルクにせよ、いずれもツイスト博士が話を聞いた段階では既に死んでいました。
今回のミシェル・スダールは殺されずに済むのだろうか…と思いきや、電話がかかってきてスダールは殺されたとの知らせが。手遅れでしたか。
追記:P207で言及されている、「不気味な修道院」(P207)を舞台にしたミステリ小説とは、ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』のことで、ショーン・コネリー主演で映画化されています。私はその映画をつい最近観ましたので、近日中にその映画のレビュー記事を投稿したいと思います。
【参考文献】
ポール・アルテ『赤髯王の呪い』早川書房
【関連記事】
薔薇の名前(映画)
« ポール・アルテ「ローレライの呼び声」 | トップページ | トーマス・マン「餓えた人々」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 池井戸潤「ローンカウンター」(2019.09.15)
- 池井戸潤「銀行狐」(2019.09.14)
- 池井戸潤「口座相違」(2019.09.13)
- 池井戸潤「現金その場かぎり」(2019.09.12)
- 池井戸潤「金庫室の死体」(2019.09.11)
コメント