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福井次郎『「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方 キーワードはユダヤ人問題』彩流社

 戦争映画を通じて第二次世界大戦を、ユダヤ人問題を軸に読み解いたもの。本書を読むと、映画の世界ではいかにユダヤ系が多いかがわかります。
 ところで、私のブログでも戦争映画は何本も取り上げており、本書でも紹介されているものとして、ロンメル元帥を描いた「砂漠の鬼将軍」(P102)、そして第二次世界大戦を描いたものではありませんが「大いなる幻影」(P36,P65,P74)の二つが挙げられます。
 又、これ以外にも探してみると戦争映画は色々あって、第二次世界大戦に限っただけでも結構あります。
 まず、独ソ戦を描いた「バトル・フォー・スターリングラード 前篇後編」、「レニングラード 900日の大包囲戦」、北アフリカ戦線を舞台にした「戦闘機対戦車」「ジョン・レノンの僕の戦争」(こちらはヨーロッパ戦線もあり)、アメコミヒーローも参戦した「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」、フランスのレジスタンスを描いたノワール「女猫 La Chatte」、ヒトラー暗殺未遂事件を描いた「ワルキューレ」、南米でCIAとナチスがスパイ合戦を繰り広げる「汚名」があります。
 又、本書では主にヨーロッパを取り上げていて、東アジア・太平洋方面はなおざりにしていますが、この方面を扱ったものとしては、日本軍の捕虜収容所を舞台にした「エンド・オブ・オール・ウォーズ」、終戦前後の昭和天皇を描いた「太陽」、山田洋次監督の「母べえ」があります。
 それから、アニメではスーパーマンが横浜にやってきて日本軍と戦う「Eleventh Hour」や、夢オチのプロパガンダ作品「ナチになったドナルドダック――総統の顔」があります。
 そして最後に、「イングロリアス・バスターズ」(※)も挙げておかねばなりません。これはユダヤ人が映画ならではの手法でヒトラーに復讐するものです。

※まさに本書が取り上げるべき作品ですが、「イングロリアス・バスターズ」の公開年は2009年で、本書の発行は2007年2月20日と、本書の発行が先。

【参考文献】
福井次郎『「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方 キーワードはユダヤ人問題』彩流社

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