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木下杢太郎「柳屋」

あらすじ…天正三年初夏、京の商人・柳屋甚兵衛は次男・巳之吉の祝言を盛大に執り行なっていた。だが、隣の南蛮寺がそれに対抗するかのように鐘を突き鳴らしたりなどしてうるさい。そこで報復してやろうとするが…。

 人物関係は以下の通り。

「柳屋」人物関係図

 短篇作品なので登場人物は多くはありませんが、気を抜いて読んでいると混乱するかもしれないので作ってみました。

 又、登場人物たちのセリフの中に「村井殿」や「和田殿」といった名前が出てきますが、歴史の知識がないと誰のことをいっているのかわからないと思われます。ということで、とりあえずわかった部分だけでもここに書いておきます。

村井殿(P136)…村井貞勝。織田信長の家臣で、京都所司代を務めた。
ウルガン伴天連(P148)…イエズス会士オルガンティーノ。
織田殿(P152)…織田信長。当時、京を支配していた。
和田殿(P152)…和田惟政。戦国武将。キリスト教を保護した。

 ちなみに、「尼が崎なる妙光寺」(P138)もちゃんと存在します。即ち、浄土真宗本願寺派の白雲山妙光寺(兵庫県尼崎市西難波町2-11-25)です。

【参考文献】
木下杢太郎『南蛮寺門前・和泉屋染物店 他三篇』岩波書店

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