松岡和子訳『ヘンリー四世 全二部 シェイクスピア全集24』筑摩書房(2)
あらすじ…父の死後、ハルはヘンリー五世として期待を背負って国王の座につく――。(裏表紙の紹介文より引用)
フォルスタッフについて書こうかとも思いましたが、巻末の「訳者あとがき」(P443-453)と河合祥一郎の「解説」(P454-460)で色々と書かれているから、フォルスタッフはそちらに譲ることにして、私は別のことについて述べます。
第一部ではホットスパーという「ライバル」が立ち塞がりましたが、第二部になるとホットスパーほどキャラの立った敵はいなくなります。まあ、あんなに濃いキャラは一人で充分か。
尚、第一部のクライマックスはシュルーズベリーの戦いとなっていますが、第二部のクライマックスとなると…。一応、ゴールトリーの森の戦い(第四幕第一場、第二場)はありますが、ヘンリー四世もハル王子も参戦していないことからこれではありますまい。だとすると、ヘンリー四世の死去(第四幕第四場、第五場)がクライマックスですかね。
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