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有永弘人訳『ロランの歌』岩波書店(4)

 前項の(3) ではロランはどうすべきだったかについて述べましたが、今回は彼の主君であるシャルルはどうすべきだったかについて述べることにします。
 ロランに殿軍を任せたことについては(2)で妥当だったと言いました。問題なのは連絡手段(角笛)をロランに委ねてしまったことです。そのため、プライドの高いロランは「助けを呼ぶのは恥辱だ」と考え、自分たちだけで戦うことにしたのは(3)で述べた通り。
 ではシャルルはどうすべきだったのか?
 それは極めて簡単なことで、角笛を冷静沈着なオリヴィエの手に委ねればよかったのです。別にオリヴィエでなくても、確実に吹き鳴らしてくれる人物なら誰でもいい。
 その際にロランが、
「どうして自分に角笛を渡してくれないのか」
 と不平を言ったら、シャルルはこう言ってやればいい。
「いや、そなたにはそれ以外にやってもらいたいことがある。それは殿軍の指揮だ」
 これならば、プライドの高いロランでも納得するものと思われます。

付記:とはいえ、シャルルにロランの行動をそこまで予測せよというのは酷な話か。

【参考文献】
有永弘人訳『ロランの歌』岩波書店

『ロランの歌』目次

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