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津原泰水「水牛群」

あらすじ…精神を病んで心身ボロボロになった猿渡が、伯爵に連れられて、とあるホテルに泊まる。

 夢と現実の境界が崩れているようです。病んだ主人公の認識がそうなっているだけではなく、怪奇小説らしく客観状況もそうなっています。

 ところで、作品中にこんな一文がありました。

 伯爵はこっちに顔を向けた。「猿渡さん、この世ならぬものをいといろと呼び寄せますから。いつだってそうだ」(P247)

 なるほど、怪奇小説の主人公にはそういう特性があるのか。これが推理小説の主人公だったら、「この世ならぬもの」の代わりに「殺人事件」を呼び寄せるんでしょうな。

【参考文献】
津原泰水『蘆屋家の崩壊』集英社 「アッシャー家の崩壊」

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