津原泰水「カルキノス」
あらすじ…猿渡&伯爵は、ひょんなことから紅蟹漁で財を成した南郷英雄の邸宅に泊まることに。しかしその夜、南郷が何者かに惨殺される。
カルキノス(Karkinos)とは蟹座のカニのこと。
この作品は猿渡と伯爵が推理を語り合うなど、途中まではミステリー小説っぽい展開となっています。しかし最後の方ではそんな推理をブチ壊してしまうようなオチを披露してくれています。やっぱりこれは怪奇小説です。
【参考文献】
津原泰水『蘆屋家の崩壊』集英社
【関連記事】
津原泰水(目次)
« 津原泰水「水牛群」 | トップページ | 泡坂妻夫「五ん兵衛船」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 絵・天野行雄『動物園怪談画劇―井之頭百物語・玖―』井の頭自然文化園(2025.03.28)
- 大前粟生「タンを待ちながら」(2025.01.28)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
コメント