井伏鱒二「無人島長平」
あらすじ…天明5年、土佐の船頭・野村長平は航海中に嵐に遭遇、絶海の孤島に漂着する。
作品自体はわずか10ページと短く、しかも脱出用の船を造ったところで「そこにはまだ多くの話が残っている」(P103)と述べて話を終わらせています。
どうやら、作者は途中で力尽きて尻切れトンボになってしまったようです。
【参考文献】
『井伏鱒二全集4 歴史に遊ぶ』筑摩書房
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