『日本仏教宗派のすべて』大法輪閣
近所の図書館のリサイクルブックコーナーにて入手しました。推測するに、大学生が大学の講義の際の教材に使っていたのを、講義が終わるなどして不要になったので持ってきたんじゃないかと思います。
さて、本書は日本仏教13宗(法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗)について述べたもの。
それぞれの宗派の歴史や教義、名僧・名刹などが簡潔に書かれていますが、特に教義については仏教の知識が不充分な身上ではなかなか読むのが大変でした。例えば法相宗の唯識について述べたくだりを引用してみます。
唯識(ヴィジュニャプティーマートラター)とは、ただ識ばかりという意味である。一切万法が私の心から生まれ出たものであり、私の心を離れては一切の存在はなく、一切万有が私の心そのものとみるのである。すなわち認識を通して存在を決定していくのであって、存在が認識を決定していく思想とは異なるのである。(P14)
なるほど、わからん。これでもわかりやすくしているとは思いますが…。まあ、一朝一夕でわかるような底の浅いものではないということですな。
【参考文献】
『日本仏教宗派のすべて』大法輪閣
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