久生十蘭「雪原敗走記」
あらすじ…ナポレオンがモスクワ遠征に失敗してロシアの雪原を敗走する。
フランス軍が「戦争もせずに滅亡してしまった」(P107)原因として、
(1)各国からの寄せ集めの兵士たちが多く、彼らの士気は低かった。
(2)兵站(軍隊の給養)がなっちゃいなかった。
といった趣旨のことを述べています。
そういえばナポレオンはヨーロッパ諸国を征服していたから、それらの国々から兵を動員して大軍を編成することができたわけですな。ただし、フランスの支配をこころよく思っていない兵士たちの士気が低いのは当然ですが。
尚、兵站については古今東西様々な事例があり、色々と言われているので省略。
【参考文献】
久生十蘭『十蘭ラスト傑作選』河出書房新社
« 戦闘機対戦車(1973年、アメリカ) | トップページ | 久生十蘭「フランス伯N・B」 »
「書評(歴史)」カテゴリの記事
- 令和5年6月4日執行 東京都議会議員補欠選挙 選挙公報(2)奥本有里(2023.05.28)
- 令和5年6月4日執行 東京都議会議員補欠選挙 選挙公報(1)原忠信(2023.05.28)
- 天皇陛下御在位六十年・社殿修復竣工記念碑(小動神社)(2023.05.28)
- 小動神社境内改修記念碑(小動神社)(2023.05.27)
- 登山三十三度の碑(小動神社)(2023.05.26)
コメント