ドラゴンボール エヴォリューション(2009年、アメリカ)
監督:ジェームズ・ウォン
出演:ジャスティン・チャットウィン、エミー・ロッサム、チョウ・ユンファ
原題:Dragonball Evolution
原作:鳥山明『ドラゴンボール』
備考:アクション
あらすじ…ピッコロ大魔王が復活し、ドラゴンボールを集め始める。そしてその過程でピッコロは孫悟空の祖父・悟飯を殺す。悟空は世界を救うため、ブルマと共にドラゴンボール探しの旅に出る。
この映画は原作との比較でファンからボロクソに言われていた記憶があります。
そこで今回私は、原作との比較をせず(そういう作業は「熱心なファン」に譲ります)、これを一個の独立した作品として評論してみることにします。
まず序盤の突っ込みどころについて。高校生の悟空が授業中に教室で女生徒(チチ)を見ていると、あたり一面お花畑に変わります。そりゃあ高校生なんだから恋ぐらいしてもおかしくはないですが、この演出はクサすぎる。
それから、ピッコロ大魔王の方にも問題があります。
ドラゴンボールを集める部下が、マイ一人だけというのは寂しすぎる。さすがにこれでは戦力不足だと思ったのか、中盤でピッコロが自分の血液から戦闘員を作っていますが、こいつらは呆気なく返り討ちに遭っています。戦力になってねーじゃん。
大魔王を名乗るなら、もうちょっと部下を揃えておきたいところですな。
又、ピッコロのキャラクターの薄さについても言及しておきます。ピッコロは、せいぜい封印されていた時の苦しさをちょっと語るくらいで、ピッコロがどういうキャラクターなのかを示すエピソードが全くといってよいほど無い。これは別にセリフがなくても、何気ない仕種や咄嗟の行動・表情などを描写することで、「あ、こいつはこういうキャラなんだな」とわかるものですが、そういったものは…。
…え? 良かった点ですか?
えーと、あ、そうそう、レンタルDVDに同時収録されていた「『Burn Notice(原題)』第1話 ダイジェスト版」が面白かったです。
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