『一休ばなし』
一休宗純のエピソード集。ただし、「本来一休と無関係であった咄が付会され」(P322)ている模様。とはいえ、学究ならばともかく、凡俗の一読者ならその辺はあまり気にせずに楽しんで読みたいものです。かくいう私もどれが後世の付会かなどは判断せずに読みました。
ちなみに本書には、あの有名な「このはしわたるべからず」のエピソードがあります(P326-327)が、寧ろ多いのは成人後のエピソードであり、ここでは「大人の一休さん」を「賞味」することができます。
というわけで、まずは軽い下ネタを含む一種を紹介します。尚、ハコとは大便の意。
世の中は食ふてハコして寝ておきてさてそのゝちは死ぬるばかりよ(P335)
【拙訳】
世の中は、食べてクソして寝て起きて…。まあ、そのあとは死ぬくらいだね。
この他にも一休和尚のフリーダムすぎる言動がたくさんありますが、続いては重量級の下ネタ。一休作の狂詩(狂体の漢詩)です。
男根
一生忍衆動焦身
八寸推根尚勝人
入道修行若時事
須臾老去革頭巾
(P422-423)
【拙訳】
チ○コ
一生、人目を忍んで、ややもすれば身悶えのもととなる。
八寸のイチモツはおそらく他人よりデカイ。
仏道に入って修業したのは若い頃のことだ。
一瞬のうちに年老いて、(イチモツは)革頭巾になっちゃった。
…ん? 八寸だと!? 一寸が3.03cmだから、一休さんの男根の長さは24.24cmということになります。これは日高良司(23cm)やビリー・ヘリントン(9インチ≒22.86cm)を超えるサイズです。
つまり、一休さんは巨根だったのか!
【参考文献】
渡辺守邦・渡辺憲司校注『仮名草子集 新日本古典文学大系74』岩波書店
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