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説経節「をぐり」

あらすじ…二条の大納言兼家の息子・小栗判官は、大蛇とのセックスが世間に知られて常陸へ流罪となる。その地で武蔵相模の郡代・横山の娘・照手の姫の存在を知り、勝手に婿入りする。だが…。

 小栗判官は18歳で元服して21歳になるまでに72人の妻を迎えた…ということは、計算してみると大体1ヶ月に2人のペースでヤリ捨てていたことになります。親の権力と財力に物を言わせたからできたことでしょうが、捨てられた女性たちにとってはたまったものではありません。
 で、ついには美女に変身した大蛇とセックスします。この場合は獣姦というべきか妖姦というべきか…。ともあれ、いくら人間の女に満足できないからって蛇に手を出しちゃまずいだろ。まあ、小栗判官が鞍馬で出会った時には彼女の正体を知らなかったようですが…。あ、でも、妻に迎える前に身元調査ぐらいはやっておけよというハナシですな。

 まだまだ小栗判官の話は続きますが、これ以上レビューする気にはなれません。このくらいでやめておきます。

【参考文献】
信多純一・坂口弘之校注『古浄瑠璃 説経集 新日本古典文学大系90』岩波書店

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