クラーク・アシュトン・スミス「怪物像をつくる者」
あらすじ…石彫家ブレーズ・レイナールがヴィヨンヌの大聖堂の屋根に2体のガーゴイル像を作る。レイナールの暗い情念がこもったそのガーゴイルは迫真の出来で恐ろしかった。そんなヴィヨンヌの街で、住民が正体不明の魔物に次々と殺される事件が起こる。
邦題には「怪物像」とありますが、原題は「The Maker of Gargoyles」(P408)とありますので、本記事ではこの怪物像をガーゴイルと呼ぶことにします。
さて、本書の裏表紙を読むと、「彫刻家の暗い情念のこもった怪物像が生気を帯びて恐怖をもたらす『怪物像をつくる者』」と紹介されていて、惨殺犯の正体をネタバラシしてくれています。まあ、本作品は犯人探しがメインテーマじゃないから、そこはネタバレしてもいいのかもしれません。
え? それじゃあメインテーマは何かって? そうですねえ…一読した限りではレイナールの暗い情念とそれを魂として込められたガーゴイルの恐ろしさ、といったところでしょうか。
尚、暗い情念の内容について少し掘り下げようかとも思いましたが、うまく表現できる自信がないのでやめておきます。ただ、破壊衝動と性衝動じゃないか、とだけは言っておきます。
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