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アントニー・マン「エスター・ゴードン・フラムリンガム」

あらすじ…ポール・ガッドが出版代理人マイラのもとへミステリ小説のアイディアを持ち込むが、ドレも既出の設定ばかり。そこでマイラは、エスター・ゴードン・フラムリンガムの<ルーファス神父>シリーズの代作を持ちかける。

 「ミステリ小説に登場する探偵は、もうすでに完全に出つくしてるんじゃないかな」(P136)と嘆くポールのために、私が3つばかりアイディアを出してみることにします。既に使われているかもしれませんが、その場合はご容赦ください。

(1)連歌師
 主人公は戦国時代に諸国を巡る連歌師。旅先で催された連歌会で殺人事件が発生。主人公は連歌の中に事件解決の手がかりがあるとにらむ…。
 これがシリーズ化されるならば、全国各地を舞台にすることができる。ただし、これを書くには連歌の知識が不可欠だし、和歌の素養も必要、枕詞や掛詞などの技巧も磨かねばなるまい。

(2)KKK
 主人公は秘密結社KKK(クー・クラックス・クラン)の会員で、アメリカ南部に住んでいる。ある夜、KKKの集会で会員の一人が惨殺される。主人公は「黒人が犯人に違いない」と思い込み、放送禁止の差別用語を連発しながら推理する。
 これがシリーズ化されたら、主人公の評判を聞きつけた他州のKKKから依頼が舞い込む、という形にすればよい。

(3)動物の死体愛好者
 主人公は富豪で、金に物を言わせて動物の死体とセックスするド変態。ある日、懇意にしている動物園の園長から「カンガルーのナオミが死んだ」との連絡を受け、期待と股間を膨らませながら駆けつけると、園長が死んでいてカンガルーは生きていた。主人公に園長殺害の容疑がかけられ…。
 動物のいるところといえば動物園の他にも牧場やペットショップ、狩猟場、自然公園などがあり、シリーズ化されても舞台に困ることはそんなにないだろう。

 さて、こうしてアイディアを出してみましたが、(1)はともかくとして(2)と(3)は読者がドン引きする設定ですな。出版社の自主規制に引っかかりそうです。

【参考文献】
アントニー・マン『フランクを始末するには』創元社

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