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天中原長常南山(中野得信?)・編『山家鳥虫歌(さんかちょうちゅうか)』

 江戸時代の全国民謡集。
 その中の一首を紹介します。

8 忍ぶ道には粟黍植へな あはず戻ればきび悪い(P61,山城国風)

 夜這いか不倫の密通か、あるいはその両方を含めているのか、ともかくも人目を忍んで男が女のもとへ通ってくる。その通り道に女が粟(あわ)と黍(きび)を植え、「あはず戻ればきび悪い(会わずに引き返せば気分が悪くなる)」という呪いを男にかけて、夜離れ(よがれ。男が通いに来なくなること)を防止しようとしているわけですな。
 当時の山城国の農村にはそんな呪術があったのか、なるほどねえ…と思いましたが、現代の、殊に市街地ではこんな呪術は使えません。
 そこで現代のガーデニングでも可能な呪術を考案してみました。もちろん粟黍と同様に駄洒落を用います。

「自宅の袖(門やドアの左右の端)にバラを植える」

 即ち、私を袖にしたら(捨てたら)バラす(暴露する、もしくはブチ殺す)という意味の呪術(脅迫?)です。
 尚、念のために言っておきますが、これはほんの思い付きですので、本気にしないように。

【参考文献】
友久武文・山内洋一郎・真鍋昌弘・森山弘毅・井出幸男・外間守善校注『田植草子 山家鳥虫歌 鄙廼一曲 琉歌百控 新日本古典文学大系62』岩波書店

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