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芝全交『大違宝舟(おおちがいたからぶね)』

あらすじ…長唄芸者の藤原不比等、ジゴロな俵藤太、茶屋の主人・浦島太郎、八百屋お七、女衒の山椒大夫、手白の猿、不比等の情婦の比丘尼が、それぞれの思惑あって竜宮へ行く。

 なぜ彼らが竜宮へ行くことになったのかを一々書いていられないのでここでは省略します。
 それにしても草双紙のキャラクターをここまで集めた上、クライマックスの竜宮城でのドタバタ劇は、ゴッタ煮の凄まじさを感じさせます。これで(無理矢理ながらも)ハッピーエンドになるという「荒技」が展開されるんだから面白い。

【参考文献】
木村八重子・宇田敏彦・小池正胤校注『草双紙集 新日本古典文学大系83』岩波書店

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