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恋川春町『其返報怪談(そのへんぽうばけものばなし)』

あらすじ…田舎の画工・春町斎恋川は浮世絵の名人・数川春章に弟子入りしようと思い立ち、旅に出る。その道中、妖怪の会議に出くわす。狐に仕返しをするのだという。

P164, 右から火車婆、一つ目、産女、見越入道、油嘗め禿、白うるり、狸

 その妖怪会議には一つ目、白うるり、産女(うぶめ)、狸などが出席しているのですが、その中で見越入道(みこしにゅうどう)が「化物の頭」(P164)として登場しています。当時(解説文によると本書は安永5年(1776)刊行)は見越入道の地位がそれだけ高かったことがうかがえます。

【参考文献】
木村八重子・宇田敏彦・小池正胤校注『草双紙集 新日本古典文学大系83』岩波書店

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