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朋誠堂喜三二『太平記万八講釈』

あらすじ…隠岐に流された後醍醐天皇は白狐(白式部)とセックスして放蕩宮無理押し親王をもうける。無理押し親王は成長すると吉原通いを始め、親王の地位を嵩に着てわがままに振る舞う。

P232, 右上が放蕩宮無理押し親王
(親王)「俺は天子のすねかぢりだから、吉原の掟などというわがまゝはいわせぬ。金を出して買うから、俺が了見次第だ」(P232)

 などと言って、他の客の相手をしていた遊女を無理矢理横取りしています。吉原を知らない私でも、さすがにこれはまずいことくらいわかります。背後からよく刺されなかったものだ。まあ、これでも彼はセレブ(笑)ですから、ボディーガードくらいは付いていたんでしょう。
 又、その他にも彼はこんなことをしています。

・無駄の会なるものを作って狂歌を詠む。
・茶会を開いて色々とこじつける。
・医者を薬草採りの名目で集めて女郎遊び。
・医者を死体解剖の名目で集めて女郎遊び。
・物産会を開いて色々とこじつける。
・坊主をボコボコにする。
・バクチ打ちにボコボコにされる。

 最後以外、よくもまあこれだけ好き勝手にできたものだと呆れてしまいます。これらは半端ではないほどの財力と権力とヒマがあるからできることで、その上、無理押し親王は頭がいいから余計にタチが悪い。

【参考文献】
木村八重子・宇田敏彦・小池正胤校注『草双紙集 新日本古典文学大系83』岩波書店

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