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海音寺潮五郎「平清盛」

 平清盛の一代記を描いた中篇小説。
 平清盛といえば白河院の御落胤という説がありますが、それについての著者のスタンスは以下の通り。

 清盛落胤説は、大日本史は信じて採用しているが、現代の歴史家は系統を同じくしている平家物語と源平盛衰記以外にはないことなので信じていない。しかし、歴史上のこういうことは解釈で行くよりほかはないのだし、解釈はどちら側にももっともらしくつけることが出来るのだから、人それぞれの好みによってどちらをとってもよいのである。(P19)

 簡単に言うと、「どっちでもいい」ということですか。
 そういえばNHKの大河ドラマ「平清盛」では落胤説を採っていましたが、物語をドラマチックに盛り上げようとするならばそっちの説を採りたくなるのは理解できなくもない。
 ちなみにこの小説では「清盛が白河の落胤であるかどうかは不明」(P19)と述べていて、「どちらをとってもよい」判定を避けています。
 う~ん、それじゃあ私も今のところは判断を避けておくことにしますか。

【参考文献】
末國善己編『短篇小説集 源義経の時代』作品社

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