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アガサ・クリスティー「評決」(戯曲)

あらすじ…カール・ヘンドリック教授の妻アニヤは長いこと病を患っていた。そんなある時、若く美しいヘレン・ロランダーがカールのところへやって来て、自分に個人教授をしてくれと頼み込んでくる。

 第一幕第一場(もっと詳しく言うならば本書P255-256)において、アニヤに処方されている劇薬の話が出てきます。ちなみにその劇薬の正体はストロファンチンであると後で明かされますが、薬品の知識のない観客(読者)はとりあえず「多量に服用したら死んでしまう薬」と認識しておく程度でいいでしょう。
 さて、アガサ・クリスティーの作品でこのテの薬が登場したら、毒殺フラグが立ったようなものです。案の定、この後…おっと、ネタバレ防止のために誰が誰を殺したのかは伏せておきます。
 尚、一服盛るくだりは観客の目の前で展開されているし、その上、早い段階で犯人がある人物に犯行を告白してさえいます。従ってこの戯曲では犯人探しがメインテーマではないことは確実であり、それを期待して観劇もしくは読書すると失望するかもしれません。

【参考文献】
アガサ・クリスティー『ブラック・コーヒー』早川書房

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