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ジョージ・ウェッツェル「カー・シー」

 地元の漁民と険悪な関係にある灯台守の日誌。なぜ険悪な関係にあるのかを簡単に説明すると、大体以下の通り。

地元漁民「海難事故がおきたら、人命救助にかこつけてヒャッハーするぞ!」
     ↓
灯台ができて海難事故激減
     ↓
地元漁民「灯台のせいでヒャッハーできねえぞ! どうしてくれる!」

 略奪経済乙。たとえ漁民が灯台守二人を殺して灯台を破壊したとしても、司直の手が彼らを縛り首にするだろうし(灯台のような大きな建築物を破壊するとなれば目撃者もさぞ多いことだろう)、国家は再び灯台を建てるに決まっているからです(国にとっては一部漁民の不法な利益よりも船舶の安全を守る方が大事)。

【参考文献】
オーガスト・ダーレス編『ダーク・ファンタジー・コレクション5 漆黒の霊魂』論創社

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