ロニーとジュリー(1997年、アメリカ)
監督:フィリップ・スピンク
出演:テリー・ガー、ジョシュア・ジャクソン、マーゴット・フィンレイ、トムバトラー、アレクサンドラ・パーヴィス、アイリス・クィン
原題:Ronnir and Julie
原作:シェイクスピア『ロミオとジュリエット』
備考:ラブストーリー
あらすじ…将来を嘱望されるアイスホッケー選手のロニー・モンローと、美しいフィギュアスケーター、ジュリー・カペル。二人が出会ったのは、双方の親が出席した政治討論会の場だった。偶然の出会いの中で互いの気持ちを深めていく二人。だが、周囲の思惑は二人を引き裂こうとする。そして、一本のビデオがテレビ局の手に渡ることから物語が動いてゆく。(パッケージ裏の紹介文より引用)
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を現代アメリカに置き換えた作品ですが、「ロミオとジュリエット」が持つ悲劇性を見事に消し去っています。詳しく書くとネタバレになってしまうので詳細は伏せますが、両家が殺し合いになることはないし、行き違いによる決定的な破滅もない、ましてやロニーもジュリーも現代アメリカの高校生だから政略結婚なんてあろうはずもない。
これはもう別物と考えてよいでしょう。そう考えると、この作品は…リア充高校生同士の甘ったるいラブストーリーですな。
最後にどうでもいい疑問点を一つ。ロニーの母親とジュリーの父親が選挙戦でしのぎを削っていてそれが「両家の政治的対立」となっているのですが、この選挙はいつ終わるんだ?
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