アガサ・クリスティー『白昼の悪魔』早川書房
あらすじ…避暑地スマグラーズ島で元女優アリーナ・マーシャルが殺された。そこにたまたま居合わせたエルキュール・ポアロが捜査に乗り出す。
本書の巻頭の登場人物一覧の説明文ではわかりにくいところがあります。そこでとりあえず容疑者たちの人間関係を図にまとめてみました。
こうして見ると、アリーナ・マーシャルが嫌われすぎているのがよくわかります。
さて、今回私は、ケネス・マーシャル大尉のある証言の嘘を見抜くことができました。マーシャル大尉の部屋を図に描いてみると…おっと、ここから先は伏せておくことにしましょう。
それから念のために付け加えておきますが、私は別に彼が犯人であるとも犯人でないとも言っているわけではありません(まだ読んでいない人のために真犯人の正体は伏せておきます)。真犯人が嘘をついているのは当然ですが、結果的にシロと判明した人たちだって何らかの事情により嘘をつくことがある…これはアガサ・クリスティーの作品を読んでいれば珍しいことではないのです。
【参考文献】
アガサ・クリスティー『白昼の悪魔』早川書房
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