J・W・キャンベルJr.「遊星からの物体X」
あらすじ…南極探検隊が氷に閉ざされた宇宙人を発見し、基地に持ち帰る。その宇宙人は死んでいるものと思われ、詳しい調査のために解凍されることになったが…。
実はこの時、探検隊の一行は宇宙船も発見しているのですが、宇宙船の入口(エアロック)の氷を砕こうと爆薬を使用したところ、宇宙船に引火して大炎上してしまいました。
ちょっと待てよ。そんなもろい耐火性の機体で、よく大気圏を突破できましたねえ。
さて、探検隊に話を戻すと、独断で宇宙船を燃やしてしまう連中だから、氷漬けの宇宙人を基地に持ち帰っても、事前に無線で外部に連絡することなく基地の人間たちだけでこれを解凍することを決めています。それが惨劇になるとも知らずに…。
ちなみに、本作はこれまで三回も映画化されているとか(ソース:本書巻末の解説)。私の記憶が確かなら、私はまだ一本も観ていないのでこの点については現段階で何とも言えません。そのうち観てやろうか…いや、他にも観たいのがあるからなあ…。
【参考文献】
J・W・キャンベルJr.他『クトゥルフ神話への招待 遊星からの物体X』扶桑社
【追記】
その後、映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」を視聴しました。
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