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アガサ・クリスティー『死者のあやまち』早川書房

あらすじ…ある日、エルキュール・ポアロは女流作家アリアドニ・オリヴァから突然の呼び出しを受け、ナスコームの屋敷へ急行する。そこで催し物として犯人探しゲームが行なわれることになったのだが、死体役の少女が本当に殺されてしまう。しかも、ナス屋敷の主人の妻が行方不明になる。

 本作の原題は「Dead Man's Folly」なのですが、その"Folly"について。

 「フォリイというのは、過失という意味のほかに、建物をさす場合がありますわね、ほら、白堊の――円柱がたくさんある」オリヴァ夫人が助け舟を出した。(P128)

 そこで手許のオックスフォード辞書を開いてみると、

2[c] an ornamental buildings that has no practical purpose, eg a tower or an artifical ruin built in a garden.
(拙訳:実用的な目的を持たない装飾的な建物。例えば塔や庭の芸術的な無駄使いの建築物)

 とありました。この場合のフォリイは、ナス屋敷の敷地内にある「阿房宮」を指しているのですが、これが今回の事件と…おっと、ネタバレになるのでこれ以上はやめておきます。ともかくも、謎解きの難易度は高い(ポアロが1ヶ月も苦しむほど)ということだけは指摘しておきます。こいつはお手上げだ!

【参考文献】
アガサ・クリスティー『死者のあやまち』早川書房

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