ヴァレリー・プレイム・ウィルソン『フェア・ゲーム アメリカ国家に裏切られた元CIA女性スパイの告白』ブックマン社
日本語版の序文を上杉隆、巻末の解説を町山智浩が書いていますが、その解説に本書を簡単に説明した文章があったので引用します。
『フェア・ゲーム』は、調査によってイラクの核兵器開発の事実はないと報告したCIA職員ヴァレリー・プレイムとその夫ジョセフ・ウィルソンが、その報告をブッシュ政権によって握りつぶされた事実をプレイム本人が語った本で、アメリカでは2007年に出版されてベストセラーになった。(P282)
さて、そんな本書ですが、中を見るとご覧の通り。
CIAの検閲によって随所が塗りつぶされています。危険な香りがプンプンしますな。まあ、CIAスパイの手口や特有の言い回しとかを書かれたら、現役のスパイたちが活動しにくくなるから、わからなくもない。
ところで、著者はCIAのスパイだとバラされることによって、スパイ生命を絶たれています。だとすれば、スパイを葬りたければ、そいつの正体をバラしてしまえばいい。そうすればその人はもうスパイとしては使い物にならなくなるから、閑職へ回されるか、ヴァレリーのように退職する羽目に陥るわけです。
最後に、参考画像として主要な登場人物の顔を並べておきます。尚、これらの顔写真はインターネット上で容易に入手できるものばかりであり、CIAの機密情報には一切抵触していないことを明言します。
【参考文献】
ヴァレリー・プレイム・ウィルソン『フェア・ゲーム アメリカ国家に裏切られた元CIA女性スパイの告白』ブックマン社
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