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塩野七生『十字軍物語3』新潮社

 第3巻では第三次十字軍から第八次十字軍、そしてアッコンの陥落によるパレスティナの失陥と、第1巻・第2巻よりも早いペースで展開しています。何なんだ、このスピードは…。

 それはさておき、一般的には評判の悪い第四次十字軍が実は「この種の酷評は、二十世紀に入ってから起ってきたのだ」(P256)というのは意外でしたし、第六次十字軍で神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒが交渉によってエルサレムを取り戻す手口には舌を巻きます。又、フランスの聖王ルイは…善意が害をもたらすことがあるということを示していますな。
 それから、リチャード獅子心王についても言及しておかねばなりますまい。あのサラディンを相手にアルスーフとヤッファで勝利する…って、強すぎるぞ。しかも、

 リチャード獅子心王は、聖都イェルサレムの再復はできなかった。しかし、キリスト教徒にとっての「聖地」に、二十六年間の平和と安全は与えて去って行ったのである。(P198)

 という「成果」を残して。

【参考文献】
塩野七生『十字軍物語3』新潮社

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