ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペトゥーザ「鮫女」
あらすじ…新聞記者コルベーラはカフェでラ・チゥーラ教授(上院議員)と出会い、親交を深める。ラ・チゥーラがジェノヴァに出発する前日、ラ・チゥーラはセイレンと愛を交わした日々のことをコルベーラに語る。
「鮫女」と書いてセイレンと訓んでいます。セイレンに鮫女の字を訳者(西本晃二)が当てた経緯は本書巻末の「解題」のP138-139を参照されたし。
さて、ラ・チゥーラの話では、大学生の頃にセイレンのリゲーアと出会って童貞を捧げ、20日間ヤリまくったことがわかりますが、下半身が魚なのにどうやってセックスしたんでしょうか? 女陰の部分だけ人間と同じだったのかもしれませんね。
それはさておき、このリゲーアは詩の女神カリオペの娘だとのこと。彼女と交わったラ・チゥーラはその後、学問の世界で大成したことから、彼女は彼にとってミューズとなっていたのでしょう。
« アガサ・クリスティー『牧師館の殺人』早川書房 | トップページ | 山本弘「リトルガールふたたび」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 樋口一葉「この子」(2023.05.16)
- 樋口一葉「わかれ道」(2023.05.15)
- 樋口一葉「うつせみ」(2023.05.14)
- 樋口一葉「ゆく雲」(2023.05.13)
- 樋口一葉「大つごもり」(2023.05.12)
コメント