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J.L.ボルヘス「バベルの図書館」

 宇宙的な広がりを持つ図書館について述べたもの。もちろんボルヘス流の幻想世界の図書館です。
 ところで、図書館の中のとある本がどんな言語で書かれていたのかについて調査がなされると、以下のことがわかりました。

 それは、古典アラビア語の語尾変化を有する、グアラニー語のサモイエド=リトアニア方言であった。(P108)

 古典アラビア語は中東の言語、グアラニー語は註によれば南米インディオの言語の一つ、サモイエドは知りませんがリトアニア語は北欧の言語と、バラバラすぎます。ぶっちゃけて言うと出鱈目です。
 この出鱈目っぷりは、他の部分も厳密に調べていくとぞろぞろ出てくるかもしれませんな。

【参考文献】
J.L.ボルヘス『伝奇集』岩波書店

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