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ロード・ダンセイニ「あいびきの約束」

あらすじ…詩人は<名声>に求愛するが、<名声>は見向きもしない。

 寓意的作品。
 <名声>が「夕には朽ち果てるとわかっているつまらぬ花冠」(P11)しか身に着けようとしないのは、名声がそれぐらいしか長続きしないことを示しています。
 又、最後の<名声>のセリフに、

「あと百年もしたら、あなたの<仕事場>の裏の墓場で会ってあげてもよくってよ」(P12)

 とありますが、人間は通常は100年も生きられないので、100年後には詩人は既に死んでいるはずです(墓場という言葉もそれを暗示している)。これはつまり、詩人が名声を得るのは死んだ後ということなのでしょう。
 生前は報われずに死後に名声を得る詩人か…。私は詩人については詳しくは知らないのであまり参考にならないかもしれませんが、宮澤賢治や石川啄木もそうだった気がします。

【参考文献】
ロード・ダンセイニ『最後の夢の物語』河出書房新社

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