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ロード・ダンセイニ「不死鳥を食べた男」

あらすじ…貴族の鶏小屋から逃げ出した金鶏を不死鳥だと思って食べたパディ・オホーンは、それ以来、幽霊や妖精が見えるようになる。

 パディ・オホーンが不死鳥を食べてからどんな怪異に遭遇したのかというと、大体以下の通り。

・幽霊(第2話)
・レプラホーン(第3話)
・バンシー(第4話)
・ジャック・オ・ランタン(第5話)
・白鳥に変身させられた王子(第6話)
・魔女(第7話)
・死霊の大行進(第8話)
・ラテン語(第9話)
・妖精の国(第10話)

 この中のラテン語について少々解説しておくと、第9話で弁護士が裁判官に言った言葉が裁判の流れを大きく変えることになるのですが、その言葉はラテン語で無学のパディには意味などサッパリわからない。しかし劇的な効果があったことは実感できたので、それが「魔法のことば」(P175)だとパディは解釈したのです。
 このラテン語のエピソードを除けば、「不死鳥を食べた男」はアイルランドのちょっとした妖怪博物誌として読めなくもない。
 例えばジャック・オ・ランタンの大きさは野兎くらいよりちょっと大きいくらいで、泥炭地の奥に生えている赤い苔と緑の苔の中央に家がある(P145)なんていう情報は結構新鮮でした。無論、本当かどうか確かめようがないし(少なくとも私は見鬼ではないので、アイルランドの泥炭地に行ってもわかるまい)、これはそういう話なんだと受け取っておくぐらいでいいかもしれません。

【参考文献】
ロード・ダンセイニ『最後の夢の物語』河出書房新社

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