ロード・ダンセイニ「三人の文士に降りかかった有り得べき冒険」
あらすじ…詩の持ち合わせがなくなった流浪の民が、新しい詩が入った黄金の箱を盗み出すべく、スリス、シッピー、スローグの三人の盗賊を遣わす。彼らは長旅の末、<箱の所有者>が住む岩造りの館へ忍び込む。
流浪の民で、しかも詩を必要とするということは、芸能を生業としている漂泊民でしょうか。例えばジプシーのような。
ちなみにこの物語の主人公は三人の盗賊ですが、タイトルでは「三人の文士(the Three Literary Men)」となっています。文士っていう柄でもないんじゃないかと思いましたが、そもそもこの作品は、すばらしい詩を紡ぎ出すにはそれくらいの困難と危険が待ち受けているんだという寓意だと解釈できなくもない。それなら彼らを文士と呼んでもいいでしょう。
【参考文献】
ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』河出書房新社
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