森銑三「提燈小僧」
提燈小僧という妖怪の話。ただし、提燈小僧といっても小僧が提燈(提灯)を持っているのではなく、ただ小田原提灯がふわふわ浮遊しています。この作品のどこにも小僧は出てきません。
じゃあなんで「小僧」なんて付いたんでしょうか? それなら寧ろ、器物の怪(小田原提灯が付喪神となった)と解釈した方がいいかもしれません。
【参考文献】
森銑三『新編 物いう小箱』講談社
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