カフカ「バケツの騎士」
あらすじ…素寒貧の男が厳寒を乗り切るために、バケツに乗って石炭屋から石炭を貰いにいく。だが、石炭屋の女房の機転で追い返される。
「石炭屋のおやじは耳に手をそえた」」(P173)とあることから、耳が遠いらしいし、目もあまりよろしくないようです。もしも目がいいのなら、声のした方を見ようとするはずですが、それをしていません。
一方、女房は、やってきたのが払う当てのない人間だと見て取って、相手にしなかったのでしょう。
【参考文献】
カフカ『カフカ短篇集』岩波書店
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