ロード・ダンセイニ「ナス氏とノール族の知恵比べ」
あらすじ…泥棒のナス氏は若い弟子トミー・トンカーと共に、森の中のノール族の屋敷に盗みに入ろうとする。
P96にスリス氏への言及がありますが、この人物は「三人の文士に降りかかった有り得べき冒険」(本書P39-46)の登場人物でこちらも泥棒です。
それにしても最後の結末は…トミーは犠牲になったのだ。ナス氏がトミーを先に屋敷へ侵入させたのみならず、自分だけ逃げ出したことからして、トミーは犠牲になったのだ。捨て駒として。
【参考文献】
ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』河出書房新社
« 池袋のウルトラマン | トップページ | ロード・ダンセイニ「九死に一生」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(2)クラレンス公ジョージ(2024.06.02)
コメント