無料ブログはココログ

« H・P・ラヴクラフト「恐ろしい老人」 | トップページ | カフカ「町の紋章」 »

カフカ「こま」

あらすじ…哲学者が、子供がまわしている独楽(こま)を掴み上げ、放り出し、立ち去る。

 哲学者がなぜそんなことをしたのか? 理由らしい理由といえば…ああ、ありました。「回転しているこまのようなささやかなものを認識すれば、大いなるものを認識したのと同じである」(P217)とあるので、その質問に対する回答は「大いなるものを認識するため」です。
 それなら哲学者の仕事だと言えますが、果たして「ささやかなものを認識すれば、大いなるものを認識したのと同じ」という命題が正しいのかどうかという疑問が残ります。例えば諺にも「木を見て森を見ず」なんてものがあるくらいですから(もしもこの命題が真であるならば、木を見た時点で森を見たも同然であり、「木を見て森を見ず」はありえない)。

【参考文献】
カフカ『カフカ短篇集』岩波書店

« H・P・ラヴクラフト「恐ろしい老人」 | トップページ | カフカ「町の紋章」 »

書評(小説)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/277935/46162246

この記事へのトラックバック一覧です: カフカ「こま」:

« H・P・ラヴクラフト「恐ろしい老人」 | トップページ | カフカ「町の紋章」 »

最近のトラックバック

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31