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川端康成「死面」

あらすじ…恋多き女性が最後の恋人に看取られながら死ぬ。通夜に一人の美術家がやってきて死面(デス・マスク)を取り持ち帰る。恋人は嫉妬に駆られて死面を奪いに行くが…。

 どうやらこの美術家も、あの女性の何番目かの恋人で、まだ未練があったようです。
 しかし、そのデスマスクは「男だか女だかも分りゃし」(P395)ないシロモノで、それを見た二人の男は恋の熱情から醒めました。最後の恋人は「胸の火が消えたような声」(P395)になり、美術家は「沈んだ顔」(P395)になっていることでそれがわかります。

【参考文献】
川端康成『掌の小説』新潮社

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