川端康成「笑わぬ男」
あらすじ…京都の映画撮影で、ラストシーンを笑いの仮面を使ったものに急遽変更するが、イメージ通りの仮面が集まらずに苦慮する。
「一週間ばかりも徹夜の夜間撮影が続いていた」(P270)中での変更ですからね。いくらいい映画を作るためとはいえ現場は大変ですな。
しかしながら、借り物の面を汚してしまった時に作者が
「それじゃ僕が買っときましょう。」(P274)
と申し出たのは、言いだしっぺの責任を果たしたと言えるでしょう。
【参考文献】
川端康成『掌の小説』新潮社
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